セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(悪性2) |
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タイトル | 消P-286:当院消化器病センターにおける食道癌治療の検討 |
演者 | 上原 早苗(国立高崎総合医療センター・消化器病センター) |
共同演者 | 小板橋 絵理(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 星野 崇(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 宮前 直美(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 相馬 宏光(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 工藤 智洋(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 長沼 篤(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 高木 均(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 中澤 世識(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 茂木 陽子(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 山崎 穂高(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 戸谷 裕之(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 清水 尚(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 坂元 一郎(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 饗場 正明(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 小川 哲史(国立高崎総合医療センター・消化器病センター), 永島 潤(国立高崎総合医療センター・放射線治療科), 北本 佳住(国立高崎総合医療センター・放射線治療科), 小川 晃(国立高崎総合医療センター・病理診断部), 石原 弘(国立高崎総合医療センター・消化器病センター) |
抄録 | 【目的】食道癌治療はガイドラインが示されてはいるものの,各施設における治療方針は必ずしも統一されていない.当院における食道癌治療の現状について報告する.【対象・方法】2009年6月から2012年12月までの期間に,当院消化器病センターにて食道癌と診断,治療された62例を対象とした.性別は男性54例,女性8例.平均年齢72.3歳.病変部位は頸部食道7%,胸部上部食道19%,胸部中部食道37%,胸部下部食道37%.組織型は扁平上皮が88.7%,腺癌4.8%,腺扁平上皮癌1.6%,小細胞癌3.2%,不明1.6%.病期(UICC-TNM分類)はStage0 9.6%,StageI 21.0%,StageII 12.9%,StageIII 32.3%,StageIV 24.2%.治療は内視鏡的粘膜下層剥離9.7%,手術11.3%,放射線化学療法(以下CRT)32.3%,化学療法9.7%,放射線治療27.4%,緩和治療8.1%であった.【成績】全体では生存期間中央値は13ヶ月,1年生存率は50.6%,1年生存率は33.5%であった.以下割合として1割以上を占める手術,CRT,放射線治療について比較した.手術群の生存期間中央値は29か月,1年生存率は83.3%,CRT群の生存期間中央値は11か月,1年生存率は31.1%で有意差をもって手術群の予後は良好であった.病期別内訳は手術群ではStageI 42.9%,StageII 14.3%,StageIII 42.9%,StageIV 0%.CRT群ではStageI 5.0%,StageII 15.0%,StageIII 50.0%,StageIV 30.0%であった.StageIIとStageIIIに限定すると手術群,CRT群,放射線単独群の生存期間中央値は26ヶ月,13か月,21か月,1年生存率は66.7%,42.0%,75.0%であり,手術群で良好な傾向であったが有意差は無かった.【結論】当院の食道がん治療成績は手術が最も予後良好であったが,病期をそろえると有意差がなくなり,臨床的背景による治療法の選択が大きく影響していることが示唆された. |
索引用語 | 食道癌, 治療 |