セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃・十二指腸(H.pylori 2) |
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タイトル | 消P-321:当院におけるエソメプラゾールを使用した3剤併用療法におけるH.pylori 1次除菌率の検討 |
演者 | 藤澤 智雄(松江赤十字病院・消化器内科) |
共同演者 | 板倉 由幸(松江赤十字病院・消化器内科), 山本 悦孝(松江赤十字病院・消化器内科), 山下 詔嗣(松江赤十字病院・消化器内科), 原田 恵理奈(松江赤十字病院・消化器内科), 花岡 拓哉(松江赤十字病院・消化器内科), 實藤 宏美(松江赤十字病院・消化器内科), 千貫 大介(松江赤十字病院・消化器内科), 内田 靖(松江赤十字病院・消化器内科), 香川 幸司(松江赤十字病院・消化器内科) |
抄録 | <背景と目的>2011年に本邦にて認可されたエソメプラゾール(EPZ)を用いた3剤併用療法におけるH.pylori 1次除菌成績の報告は少ない.そこで当院にて各疾患における除菌率を明らかにすることを目的とした.<方法>当院において2011年12月から2012年12月までに除菌経験のないH.pylori 陽性患者を対象に,文書にて同意の得られた胃潰瘍(瘢痕を含む)15例,十二指腸潰瘍(瘢痕を含む)12例,胃十二指腸潰瘍(瘢痕を含む)5例,萎縮性胃炎18例の計50例を対象とした.平均年齢は,55.3歳で女性20例および男性30例であった.1次除菌療法は,保険診療の3剤併用でPPI+AMPC+CAM(800mg/日)で行った.除菌判定は,全例内服後2ヶ月以上経過した時点に尿素呼気試験を施行し2.5‰未満を除菌成功とした.<成績>全体での1次除菌率は,84.0%(42/50)であった.なお,各疾患別では,胃潰瘍73.3%(11/15),十二指腸潰瘍83.3%(10/12),胃十二指腸潰瘍100%(5/5),萎縮性胃炎88.8%(16/18)であった.<結論>EPZを用いた1次除菌率は,84.0%と良好な結果であった.本結果は,1施設のみの検討であり,今後,多数例の検討が望まれる. |
索引用語 | H.pylori, エソメプラゾール |