セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃・十二指腸(胃癌3) |
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タイトル | 消P-355:胃癌のESD後の適応外病変に対する追加胃切除症例の検討 |
演者 | 豊川 貴弘(大阪市立大大学院・腫瘍外科学) |
共同演者 | 六車 一哉(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 永見 泰明(大阪市立大大学院・消化器内科学), 渋谷 雅常(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 櫻井 克宣(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 永原 央(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 野田 英児(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 久保 尚士(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 田中 浩明(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 大谷 博(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 森本 純也(大阪市立総合医療センター・消化器外科), 山下 好人(大阪市立総合医療センター・消化器外科), 佐野 弘浩(大阪市立総合医療センター・消化器内科), 根引 浩子(大阪市立総合医療センター・消化器内科), 斯波 将次(大阪市立大大学院・消化器内科学), 富永 和作(大阪市立大大学院・消化器内科学), 前田 清(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 澤田 鉄二(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 大平 雅一(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 平川 弘聖(大阪市立大大学院・腫瘍外科学) |
抄録 | 【はじめに】ESDの登場により,早期胃癌に対する内視鏡治療の適応症例が増えているが,病理学的検索により適応外病変と診断されれば追加の胃切除術が検討される.【対象と方法】2004年1月から2012年12月の間で,胃癌に対するESD後に適応外病変と診断され追加手術を施行した71例を対象とし,臨床病理学的背景,治療成績について検討した.【結果】平均年齢67.9歳(40-82歳),男性56例,女性15例,平均腫瘍径は24.6mm(7-55mm)であった.追加切除理由はsm2以深52例,脈管侵襲37例,VM陽性20例,未分化型12例,UL(+)で30mm以上の分化型m癌3例,30mm以上のsm1癌2例,CTでリンパ節腫大あり1例であった.手術標本において潰瘍瘢痕部に癌の遺残を認めた症例は9例(12.7%)で,ESD時に水平断端および垂直断端がともに陰性であった症例も認められ,切除標本との組織像の比較から多発小病変の一つと考えられた.リンパ節転移を6例(8.5%)に認め,全例がsm2以深かつ脈管侵襲陽性であった.観察期間中央値36か月(2-78か月)において,7例の死亡例があり,肝転移および遠隔リンパ節再発による原病死を1例ずつ認めた.ESD後の5年生存率は87.8%,5年疾患特異的生存率は97.7%であった.【結語】ESDの適応外病変にはリンパ節郭清を伴う胃切除術が必要で,手術により良好な予後が得られる. |
索引用語 | ESD, 胃切除 |