セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃・十二指腸(胃癌4) |
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タイトル | 消P-363:末梢血リンパ球数の変動と胃癌化学療法の効果の関連性についての検討 |
演者 | 諸橋 大樹(大森赤十字病院・消化器内科) |
共同演者 | 芦苅 圭一(大森赤十字病院・消化器内科), 河野 直哉(大森赤十字病院・消化器内科), 関 志帆子(大森赤十字病院・消化器内科), 天野 由紀(大森赤十字病院・消化器内科), 高橋 昭裕(大森赤十字病院・消化器内科), 千葉 秀幸(大森赤十字病院・消化器内科), 井田 智則(大森赤十字病院・消化器内科), 後藤 亨(大森赤十字病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】化学療法の効果と栄養状態との関連ついては一定の見解は得られていない.リンパ球数は免疫の指標であるとともに栄養状態の指標ともされ,化学療法の効果との関連も検討されている.昨年のJDDWで胃癌化学療法適応患者でリンパ球数が栄養の指標となりうること,化学療法を行った症例で治療開始前のリンパ球数,アルブミン値(Alb),コリンエラスターゼ値(CHE)と生存期間は有意な正の相関を示すこと,化学療法有効例ではリンパ球数が1クール開始前に比べ2クール開始前に上昇することを報告した.今回,胃癌化学療法中のAlb,リンパ球数の変動と治療効果の関連,また,Alb,リンパ球数の変化でPDを予測可能かを検討した.【方法】2006年1月から2013年2月まで当科で手術不能進行・再発胃癌と診断し,1次治療としてS-1+CDDPで化学療法を行った15例(男:女 12:3,平均年齢62.0歳)のうち,4クール以上CRまたはPRを維持した6例,3クール以上SDを維持した3例のAlb,リンパ球数の変化,また,PDと判定される前後のAlb,リンパ球数の変化を検討した.【結果】4クール以上CR,PRを維持した6例のリンパ球数は,治療開始前(1525±648/μL)に比べ,2クール開始前1976±633,3クール開始前2014±803,4クール開始前2197±489といずれも上昇し,2クール目,4クール目は有意な上昇であった.Albは4クール目まで有意な変化はなかった.3クール以上SDを維持した3例は,Alb,リンパ球数ともに有意な変化はなかった.また,CR+PR群のPD判定される前2クールのリンパ球数はそれぞれ,2078±659,1921±695と減少したが有意な変化はなかった.Albもそれぞれ3.8±0.3g/dL,3.9±0.4g/dLで有意な変化はなかった.【結論】リンパ球数は,胃癌化学療法患者の予後,治療効果の指標になる可能性が考えられたが,リンパ球数の変化でPDの予測は困難であった. |
索引用語 | 胃癌, 化学療法 |