| セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃・十二指腸（胃癌5） |
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| タイトル | 消P-364：経口摂取困難なHER2陽性切除不能進行胃癌・食道胃接合部癌に対する5-FU＋CDDP＋Trastuzumab療法の検討 |
| 演者 | 小川 浩平（厚生連高岡病院・消化器内科） |
| 共同演者 | 植田 亮（富山大・３内科）, 細川 歩（富山大・３内科）, 本藤 有智（厚生連高岡病院・消化器内科）, 澤崎 拓郎（厚生連高岡病院・消化器内科）, 國谷 等（厚生連高岡病院・消化器内科）, 西田 泰之（厚生連高岡病院・消化器内科）, 平井 信行（厚生連高岡病院・消化器内科）, 吉田 啓紀（富山大・３内科）, 南條 宗八（富山大・３内科）, 三原 弘（富山大・３内科）, 安藤 孝将（富山大・３内科）, 梶浦 新也（富山大・３内科）, 藤浪 斗（富山大・３内科）, 西川 潤（富山大・３内科）, 寺田 光宏（厚生連高岡病院・消化器内科）, 杉山 敏郎（富山大・３内科） |
| 抄録 | 【目的】ToGA試験の結果より，HER2陽性胃癌(切除不能な進行再発の胃癌・食道胃接合部癌)に対してはTrastuzumab(Tmab)を含む化学療法が標準治療とされ，現時点で推奨されるレジメンはcapecitabine(X)または5-FU(F)+CDDP(XPまたはFP)+Tmab療法である．今回，経口摂取が困難なHER2陽性胃癌に対するFP+Tmab療法につき検討した．【方法】2011年3月から2013年3月までにHER2陽性胃癌に対してTmabを含む化学療法を行った16例中，経口摂取困難なためFP+Tmab療法を行った3例を対象とした．腫瘍縮小効果はRECIST v1.1，有害事象はCTCAE v4.0，生存期間は化学療法開始日を起算日とした．【成績】症例1/2/3は全て男性，年齢(歳)=72/64/78，PSは全て1，転移部位=肝，リンパ節(LN)，副腎/肺，LN/肝，LNであり，組織型=tub2-por1/pap-por1/pap-tub2で全てHER2蛋白発現はIHC法 3+であった．肉眼型は，症例1は噴門から幽門の小彎側中心に広がる3型，症例2と3はどちらも食道胃接合部癌で2型を呈しており，3例とも経口摂取困難であった．縮小率(%)は52/46/36で全てPR，有害事象は非血液毒性でGrade3以上はみられず，血液毒性(Grade)は白血球減少=2/2/3，好中球減少=4/3/4，貧血=3/1/2，血小板減少=1/1/3であった．生存期間(月)は13.5/17.4/4.3(治療継続中）．3例とも経口摂取が可能となり，症例2と3ではX(P)+Tmab療法にレジメン変更が可能であった．【結語】経口摂取困難なHER2陽性胃癌症例に対してFP+Tmab療法で治療を開始し，より投与の簡便なXP+Tmab療法に変更可能となることで，患者の負担減につながると考えられた． |
| 索引用語 | HER2陽性胃癌, trastuzumab |