セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃・十二指腸(胃癌5)

タイトル 消P-365:

高齢者の切除不能進行胃癌に対する治療成績

演者 山口 典高(市立伊丹病院・消化器内科)
共同演者 大内 祥平(市立伊丹病院・消化器内科), 小山 秀和(市立伊丹病院・消化器内科), 三浦 由雄(市立伊丹病院・消化器内科), 佐野村 珠奈(市立伊丹病院・消化器内科), 荻山 秀治(市立伊丹病院・消化器内科), 堀木 優志(市立伊丹病院・消化器内科), 佐治 雪子(市立伊丹病院・消化器内科), 村山 洋子(市立伊丹病院・消化器内科), 筒井 秀作(市立伊丹病院・消化器内科)
抄録 【背景】高齢化社会の進行に伴い高齢者に対する癌治療の必要性が増しているが,胃癌における中期・後期高齢者に対する化学療法のエビデンスは乏しい.今回,中期高齢者や後期高齢者の切除不能進行胃癌に対する治療成績を明らかにする.【対象と方法】2007年8月から2012年12月まで胃癌と診断され当院に入院した468例のうち,切除不能・再発進行胃癌と診断され130例を64以下の非高齢群(A群),65歳~74歳の前期高齢群(B群),75歳~84歳の中期高齢群(C群),85歳以上の後期高齢群(D群)に分け,その内化学療法が施行された80例(男女比58:22,平均年齢67.8歳)につき,治療方法および薬剤の選択とその予後の関係を各年齢層別にレトロスペクティブに検討した.【結果】A群は30例,B群49例,C群37例,D群14例で,中期高齢者,後期高齢者が半数以上を占めた.治療法の内訳(TS-1:PTX:TS1+CDDP:CPT+CDDP:TS-1+PTX:BSC)はA群(3:6:16:1:0:4),B群(5:7:18:0:1:18),C群(15:4:4:0:0:18),D群(0:0:0:0:0:14)であった.化学療法を受けた症例全体を対象とすると初期治療(単剤:併用)の生存期間中央値(MST)は311日:289日と優位差は認めなかったが,2次治療へ移行できた群のMSTは1次治療のみの群に比べ416日:143日と優位に延長していた.また,化学療法を受けたA群,B群,C群のMSTはそれぞれ402日,339日,367日でBSC群に比べ良好であった.一方,A群,B群,C群間ではMSTには統計学的な優位差は認めなかった.【結論】化学療法が施行可能と判断される中期高齢者群の予後は非高齢者や前期高齢者群と同等で,2次治療への移行の可否が予後に影響していると考えられた.
索引用語 化学療法, 高齢者