セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃・十二指腸(胃癌5) |
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タイトル | 消P-367:切除不能進行胃癌に対するドセタキセル+シスプラチン+カペシタビン(DCX)療法 |
演者 | 前田 修(名古屋大大学院・消化器疾患先端研究) |
共同演者 | 安藤 貴文(名古屋大大学院・消化器内科学), 石黒 和博(名古屋大大学院・消化器疾患先端研究), 渡辺 修(名古屋大大学院・消化器内科学), 宮原 良二(名古屋大大学院・消化器内科学), 中村 正直(名古屋大大学院・消化器内科学), 舩坂 好平(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 後藤 秀実(名古屋大大学院・消化器内科学DELIMITER名古屋大附属病院・光学医療診療部) |
抄録 | 【目的】切除不能進行胃癌に対してフッ化ピリミジン系薬剤と白金製剤にタキサン系を加えた3剤併用療法の有効性が報告されている一方,血液毒性をはじめとして副作用が問題となる.われわれはドセタキセル+シスプラチン+カペシタビン(DCX)療法の効果と安全性を検討した.【方法】海外からの報告を参考に独自に用量を設定した臨床試験を行った(UMIN000006009).カペシタビンは添付文書どおり2000mg/m2/日 2週間投与,1週間休薬とした.シスプラチンの1回投与量はS-1+シスプラチン療法と同じ60mg/m2とした.ドセタキセルを30mg/m2と40mg/m2の2群を設定した.それらをday 1に開始し3週ごとに繰り返し投与した.【成績】ドセタキセル30mg/m2群3例のうち,1例はリンパ節転移の著明な縮小を認めたため手術を行い,病理学的完全奏効(pathological complete response; pCR)と診断した.1例は部分奏効と判定され,診断後15カ月で生存中である.現在まで用量制限毒性(dose-limiting toxicity; DLT)に相当する有害事象の発現は観察されておらず,ドセタキセル40mg/m2群の症例を集積中である.【結論】切除不能進行胃癌の一次化学療法としてフッ化ピリミジン系薬剤と白金製剤の併用療法にタキサン系薬剤を併用することにより予後の改善が期待される.DCX療法の安全性を評価して日本人の最適な用量設定を行う必要がある. |
索引用語 | 胃癌, 化学療法 |