セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃・十二指腸(その他2)

タイトル 消P-375:

Helicobacter pylori(Hp)陰性健常成人におけるProton Pump inhibitor(PPI)間の夜間酸分泌抑制力の比較検討:Izumo night pH study

演者 古田 賢司(島根大・2内科)
共同演者 木幡 幸恵(大阪市立大・消化器内科), 藤原 靖弘(大阪市立大・消化器内科), 杉本 光繁(浜松医大・臨床研究管理センター), 古田 隆久(浜松医大・1内科), 岩切 龍一(佐賀大・消化器内科), 稲森 正彦(横浜市立大・消化器内科), 河村 修(群馬大・光学医療診療部), 草野 元康(群馬大・光学医療診療部), 加藤 元嗣(北海道大病院・光学医療診療部), 岩切 勝彦(日本医大千葉北総病院・消化器内科), 竹内 利寿(大阪医大・2内科), 樋口 和秀(大阪医大・2内科), 泙 誠一(島根大附属病院・薬剤部), 直良 浩司(島根大附属病院・薬剤部), 木下 芳一(島根大・2内科), 藤本 一眞(佐賀大・消化器内科), 荒川 哲男(大阪市立大・消化器内科)
抄録 夜間の胃酸分泌はGERDの夜間の症状や逆流性食道炎の重症度と関連し そのコントロールはGERD診療において重要と考えられている.しかしPPI間の夜間胃酸分泌抑制力を比較した報告は少ない.【目的】GERD治療の標準用量であるEsomeprazole(EPZ)20mgまたはRabeprazole(RPZ)10mgを1日1回夕食前または夕食後に投薬し夜間酸分泌抑制力を比較検討する.【方法】Hp陰性健常成人ボランティア57例(年齢20±4歳,男性/女性:32/25)を対象とした.対象者は夕食15分前に投薬する群(夕食前投薬群:29例)と夕食30分後に投薬する群(夕食後投薬群:28例)の2群に分けた.無作為二重盲検クロスオーバー法でEPZとRPZを1週間以上のwash out期間をおいて投薬し投薬初日に胃食道内pHモニタリング検査を行った.【結果】投薬後24時間及び投薬当日の夜間の胃内pH中央値にはEPZ群(2.6±0.1, 3.0±0.2)とRPZ群(2.4±0.1, 2.5±0.2)で有意な差を認めなかった.24時間及び夜間胃内pH>4 HT(%)にも差は認められなかった(24時間:24.0±2.4 vs 20.2±1.9,夜間:30.1±4.1 vs 21.2±3.3).夕食前投薬群と夕食後投薬群を比較しても,夜間の胃内pH>4 HTにEPZ群(33.8±5.9, 26.2±5.7)とRPZ群(20.5±4.6, 21.9±4.7)で有意な差を認めなかった.【結論】常用量のEPZとRPZの1日1回投薬初日の夜間酸分泌抑制効果に差は認められなかった.
索引用語 Rabeprazole, Esomeprazole