セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

小腸(臨床1)

タイトル 消P-386:

当院で経験した原発性小腸腫瘍の13例

演者 黒田 直起(松阪中央総合病院・胃腸科)
共同演者 小林 一彦(松阪中央総合病院・胃腸科), 玉井 康将(松阪中央総合病院・胃腸科), 矢田 崇純(松阪中央総合病院・胃腸科), 原田 哲朗(松阪中央総合病院・胃腸科), 金子 昌史(松阪中央総合病院・胃腸科), 井口 正士(松阪中央総合病院・胃腸科), 別府 徹也(松阪中央総合病院・胃腸科), 直田 浩明(松阪中央総合病院・胃腸科), 山中 猛成(松阪中央総合病院・胃腸科)
抄録 【背景】小腸腫瘍の診断は小腸内視鏡の登場で以前より容易となったが,未だ多くは進行した状態で発見される.今回我々は当院で経験した小腸腫瘍に対する検討を行った.【方法】2000年1月から2012年12月までに当院で経験した悪性リンパ腫を除く原発性小腸腫瘍13症例(男性7例女性6例,年齢51-84歳)で主訴,病変部位,術前診断方法,病理診断,治療,転帰について検討した.【結果】主訴は腹痛6例,貧血2例,吃逆1例,腹部膨満1例,腹部腫瘤1例,健診異常2例.病変部位は空腸8例(Treitz靭帯より50cm以内5例),回腸5例(Bauhin弁より50cm以内3例).小腸腫瘍の術前診断方法は小腸内視鏡が2例,大腸内視鏡が1例あり同時に病理診断が行われた.他はCTやUSで存在診断され,手術検体で病理診断が行われた.病理診断はGIST6例,小腸癌4例,脂肪腫2例,炎症性偽腫瘍1例.脂肪腫の1例はEMRを施行し,その他は開腹手術を行い9例で小腸部分切除,3例で回盲部切除を施行.小腸癌については4例中3例でCEA上昇(22.9-248),2例でCA19-9上昇(1013-6125.2)を認めた.組織型はtub2が3例,mucが1例であった.大腸癌取扱規約に基づく壁深達度はSSが3例,SIが1例であった.脈管侵襲は4例でly(+),2例でv(+)であった.転帰はGIST6例中3例は術後補助化学療法行わず無再発生存(術後6年10か月-8年2カ月),3例でイマチニブ使用し1例は無再発生存(2年0か月),2例で原病死(術後2年0か月-6年5か月).小腸癌4例中1例で無再発生存(補助化学療法にUFT投与,術後3年4か月),3例で原病死(2例でFOLFOX,1例は補助化学療法行わず術後2-8か月).脂肪腫2例は無再発生存(術後2年10か月-10年10か月).炎症性偽腫瘍の1例は追跡不能であった.【結論】当院で経験した小腸腫瘍はこれまでの本邦での統計と同様の傾向であった.小腸腫瘍の多くは進行した状態で発見され予後不良だが小腸内視鏡で診断し得た小腸癌の1例は無再発生存しており早期診断が予後の改善につながると示唆された.
索引用語 小腸腫瘍, 小腸癌