セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)小腸(臨床2) |
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タイトル | 消P-396:低用量アスピリン起因性小腸粘膜傷害に対するイルソグラジンの効果 |
演者 | 斎藤 浩紀(獨協医大越谷病院・消化器内科) |
共同演者 | 片山 裕視(獨協医大越谷病院・消化器内科), 安達 庄吾(獨協医大越谷病院・消化器内科), 須田 季晋(獨協医大越谷病院・消化器内科), 香川 景政(獨協医大越谷病院・消化器内科), 玉野 正也(獨協医大越谷病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】NSAIDsや低用量アスピリン(LDA)の使用量の増加につれ,これらの薬剤に起因する消化管粘膜傷害・消化管出血の頻度も増加している.カプセル内視鏡(VCE)の普及によりこれらの消化管粘膜傷害のなかで,小腸病変も非常に多いことが明らかになってきた.しかしながらこれらの病変に対する明確な治療法は確立されていない.粘膜防御因子製剤の効果に関する報告は散見されるが健常人を対象としたものが多く,原因薬剤中止が困難な実際の患者における検討は少ない.今回の目的は,これらの小腸病変に対するイルソグラジンの効果を検討することである. 【方法】対象はLDAの服用中に貧血・消化管出血を指摘されVCEにて小腸病変が明らかになった症例の中で,原疾患が虚血性心疾患等により原因薬剤の中止が困難な症例である.これらの症例に対し胃粘膜防御因子製剤であるイルソグラジンを投与し投与後にVCEを再検査し前後の画像を比較する事によりイルソグラジンの効果を検討した. 【成績】患者の内訳は男:女=3:1,平均年齢は74.0才,LDA服用を要する原疾患はすべて虚血性心疾患であったであった.イルソグラジン投与前後の小腸粘膜傷害は3例で著名に改善し,1例は明らかな効果は認められなかった. 【結論】LDAによる小腸粘膜障害にはイルソグラジン投与が有用であることが示唆された. |
索引用語 | 小腸粘膜傷害, 胃粘膜防御因子製剤 |