セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)小腸(臨床2) |
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タイトル | 消P-397:原発性小腸癌に対する化学療法の有用性の検討―多施設(OGF)共同研究― |
演者 | 平尾 元宏(大阪労災病院・消化器内科) |
共同演者 | 小森 真人(大阪労災病院・消化器内科), 飯島 英樹(大阪大大学院・消化器内科学), 安永 祐一(兵庫県立西宮病院・内科), 小林 一三(東大阪市立総合病院・消化器内科), 鈴木 都男(済生会千里病院・消化器内科), 伊藤 敏文(大阪厚生年金病院・内科), 岸田 修(住友病院・消化器内科), 山口 真二郎(大阪警察病院・消化器内科), 尾下 正秀(大阪警察病院・消化器内科), 西田 勉(大阪大大学院・消化器内科学), 辻井 正彦(大阪大大学院・消化器内科学), 筒井 秀作(市立伊丹病院・消化器内科), 吉原 治正(大阪労災病院・消化器内科), 竹原 徹郎(大阪大大学院・消化器内科学) |
抄録 | 【目的】原発性小腸癌は診断が困難なこともあり,多くは局所進行あるいは遠隔転移を伴う状態で発見される.化学療法が有効であったとする報告も散見されるが,決まったレジメンは確立されていない.今回我々は,原発性小腸癌に対する化学療法の有用性を検討した.【方法】Osaka Gut Forum(OGF)で2006年~2012年に化学療法を受けた進行または再発性小腸腺癌患者を後ろ向きに調査,解析した.一次化学療法を,5- fluorouracil(FU)系単剤および他の抗癌剤の併用群をA群,5-FU系薬剤と他の抗癌剤および分子標的薬の併用群をB群の2群に分類し検討を行った.【成績】集積された対象患者は18人(年齢38-81歳[中央値62.5歳],男性10人,女性8人)であり,A/B群は13/5人であった.抗癌剤投与前のステージは1例を除きStageIVであった.PSは全ての症例において0または1であった.A/B群の無増悪生存期間(PFS)は6.0/9.0か月であり,B群で長い傾向があった(p=0.0592).A/B群の全生存期間(OS)は10.0/14.0+か月であり,2群間で有意差は認めなかった(p=0.2212).A/B群の疾患制御率(DCR)は69.2/100%であり,B群では1例CRを認めた.またGrade3以上の副作用はA/B群で4/1例認めたが,これらの治療は一般に忍容できるものであった.【結論】原発性小腸癌に対し,分子標的薬を併用した化学療法が有用な可能性が示唆された. |
索引用語 | 小腸癌, 化学療法 |