セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(診断2) |
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タイトル | 消P-417:当院における虚血性大腸炎についての検討 |
演者 | 勝俣 雅夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科) |
共同演者 | 佐々木 大樹(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 宮村 美幸(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 菊地 秀昌(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 岩佐 亮太(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 古川 竜一(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 山田 哲弘(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 曽野 浩冶(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 長村 愛作(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 中村 健太郎(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 青木 博(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 吉松 安嗣(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 津田 裕紀子(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 竹内 健(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 高田 伸夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 鈴木 康夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科) |
抄録 | 【目的】:虚血性腸炎は大腸栄養血管の血流障害により大腸粘膜に炎症や潰瘍を生じる疾患であり,血管側と腸管側それぞれの原因が複雑に絡み合って発症すると考えられている.今回我々は虚血性大腸炎と診断された130例のうち,下部消化管内視鏡検査を施行して評価できた72例について検討した.【方法】:2006年6月から2012年12月までの当院にて虚血性大腸炎と診断された130例のうち,下部消化管内視鏡検査を施行して評価した72例(男性16例,女性56例,平均年齢65.7歳(22~91歳))を対象として合併症(高血圧,脂質異常症,糖尿病,脳心血管疾患)の有無や抗凝固薬服用の有無,下剤服用の有無,下部消化管内視鏡所見による病変分布部位について検討した.【成績】:72症例中,合併症はそれぞれ高血圧が28例(38.9%),脂質異常が26例(36.1%),糖尿病が9例(12.5%),脳心血管疾患が16例(22.2%)であり,そのうち単独合併は21例(29.2%),2疾患合併は17例(23.6%),3疾患合併は8例(11.1%),4疾患全て合併は0例であった.抗凝固剤内服は10例(13.9%)であり,下剤内服は16例(22.2%)であった.また下部消化管内視鏡所見による病変分布では1区域病変が45例(62.5%),2区域病変が23例(31.9%),3区域病変が4例(5.6%)であり,左側病変の占める割合は1区域病変では40例(88.9%),2区域病変では19例(82.6%),3区域病変では4例(100%)であった.【結論】:高血圧,脂質異常症,糖尿病,脳心血管疾患は虚血性大腸炎発症の重要なリスク因子であることが確認でき,これらの基礎疾患を有する患者を診療している時には常に留意しなければならない疾患であると思われた. |
索引用語 | 虚血性大腸炎, 合併症 |