セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(クローン病1)

タイトル 消P-427:

当院におけるクローン病患者に対する生物学的製剤の使用成績

演者 細谷 浩介(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科)
共同演者 前畑 忠輝(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科), 鈴木 碧(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科), 中津 智子(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科), 佐藤 義典(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科), 小澤 俊一郎(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科), 石郷岡 晋也(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科), 野元 雅仁(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科), 安田 宏(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科), 伊東 文生(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科)
抄録 【目的】本邦において, クローン病患者数は年々増加を示し, 2009年度の医療受給者は3万人を超えている. 一方, 完治させる治療法は現時点ではなく, できる限り長期間の寛解維持を目標にしている. その中で, 生物学的製剤の導入により, 患者QOLは飛躍的に高まったといえる. しかしながら, その使用方法に関しては様々な検討が行われているが, 一定の見解は得られていない. 当院においても, クローン病患者の寛解導入を目的に生物学的製剤を使用しており, 今回, 当院におけるクローン病患者の実態と生物学的製剤の使用を中心とした治療成績を報告し, その妥当性を検討する.【方法】当院における, クローン病患者全49例において検討を行った. 検討項目として, 平均年齢, 性差, 罹病期間, 病型, 手術歴の有無, 治療方法, 治療成績の検討を行った. 【成績】平均年齢は37.2歳, 男性65.3%, 女性34.7%, 平均罹病期間は8.0±7.1年, 病型は小腸大腸型が40.8%と最多で次いで小腸型32.7%, 大腸型26.5%であった. 手術歴は24.5%で認めた. 5-ASA製剤は98%で施行されており, 栄養療法は42.9%, ステロイドは10.2%, 免疫調整薬は2.0%, 生物学的製剤は46.9%で使用されていた. 生物学的製剤施行例は全23例で, インフリキシマブ開始は19例, アダリムマブ開始は4例であった. アダリムマブ開始の4例はすべて寛解を得たが, インフリキシマブ開始19例の内, 寛解が得られたのは13例で, 6例は無効であった. 無効6例の内, 5例はアダリムマブに変更. 3例で寛解を得られ, 残り2例は無効であり, インフリキシマブ増量にて寛解を得た.【結論】当院における生物学的製剤の使用成績では, 施行症例数に差はあるものの, アダリムマブでの寛解導入率が高かった. また, インフリキシマブ治療不成功例に対し, アダリムマブは寛解導入および症状改善に有効である可能性が示唆された.
索引用語 クローン病, 生物学的製剤