セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(クローン病3) |
---|---|
タイトル | 消P-438:クローン病関連消化管癌の検討 |
演者 | 山田 哲弘(東邦大医療センター佐倉病院・内科) |
共同演者 | 佐々木 大樹(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 勝俣 雅夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 宮村 美幸(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 菊地 秀昌(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 岩佐 亮太(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 古川 竜一(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 曽野 浩治(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 長村 愛作(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 中村 健太郎(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 青木 博(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 吉松 安嗣(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 津田 裕紀子(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 竹内 健(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 高田 伸夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 鈴木 康夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 徳山 宣(東邦大医療センター佐倉病院・病理), 蛭田 啓之(東邦大医療センター佐倉病院・病理) |
抄録 | 【目的】近年,炎症性腸疾患に関連する発癌が問題となってきており,潰瘍性大腸炎においてはサーベイランスに従い,高リスク群においては臨床症状が寛解期であっても定期的な腸管精査が推奨される.クローン病(CD)は消化管全域に病変が出現する可能性があり,消化管精査のためのガイドラインが定まっていないのが現状である.【方法】2008年以降,当院においてクローン病に関連して消化管癌を発症した5例(男性4例,女性1例,平均年齢43.6歳(35-56))を対象とし,その臨床的特徴につき検討した.【成績】大腸癌2例,小腸癌(回腸癌)1例,瘻孔癌(痔瘻癌)2例であった.5例全例で進行癌であり,うち2例で腹膜播種を認め,1例で肝転移を認めた.癌の肉眼型は,2型が1例,3型が1例,5型が3例であった.組織型では2例が粘液癌であり,3例が腺癌であった.CDの背景として,CD発症年齢は25.6歳,罹病期間は平均17.15年,小腸大腸型4例,小腸型1例であった.癌発生部位は痔瘻2例,直腸1例,回盲部1例,回腸1例であった.術前に診断が可能であったのは3例であり,腫瘍および炎症部位からの生検が2例,肛門細胞診が1例であった.4例で炎症部位における発癌を認めた.予後として1例が死亡,4例が現在加療中である.【結論】クローン病関連消化管癌は従来の報告通り炎症に惹起され発癌する可能性が示唆された. |
索引用語 | クローン病, 消化管癌 |