セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(クローン病4)

タイトル 消P-442:

癌化したクローン病14症例の外科的側面からの検討

演者 神山 篤史(東北大・胃腸外科)
共同演者 高橋 賢一(東北労災病院・大腸肛門外科), 羽根田 祥(東北大・胃腸外科), 柴田 近(東北大・胃腸外科), 内藤 剛(東北大・胃腸外科DELIMITER東北大・肝胆膵外科), 小川 仁(東北大・胃腸外科), 長尾 宗紀(東北大・胃腸外科), 大沼 忍(東北大・胃腸外科), 志賀 永嗣(東北大・消化器内科), 遠藤 克哉(東北大・消化器内科), 高橋 成一(東北大・消化器内科), 木内 嘉孝(東北大・消化器内科), 三浦 康(東北大・胃腸外科), 森川 孝則(東北大・胃腸外科DELIMITER東北大・肝胆膵外科), 田中 直樹(東北大・胃腸外科), 佐々木 宏之(東北大・胃腸外科), 片寄 友(東北大・肝胆膵外科), 江川 新一(東北大・肝胆膵外科), 舟山 裕士(東北労災病院・大腸肛門外科), 海野 倫明(東北大・胃腸外科DELIMITER東北大・肝胆膵外科)
抄録 【背景】クローン病(CD)に併発する悪性疾患の報告は近年増加しているが,臨床上癌発生の早期診断はきわめて困難である.一般にCD癌化例の予後は不良とされるが,外科的治療の側面から検討した報告は少ない.【目的】CD癌化例の治療成績を外科的側面から検討する.【方法】1999年から2012年までに当科および当科関連施設にてCD癌化例に対して外科的治療を施行した14例の治療成績をretrospectiveに検討する.【結果】内訳は,男性10例女性4例.CD発症平均年齢は24.7歳,癌診断時の平均年齢は42.7歳,発症から発癌までは平均18年であった.病型は小腸型1例,大腸型2例,小腸大腸型11例.発癌部位は,直腸・肛門管11例,瘻孔2例,下行結腸1例.診断の契機は偶発的診断が2例,何らかの症状を有する者が12例であった.肉眼型は,2型1例,3型4例,5型9例.大腸癌取り扱い規約第7版による病理学的Stageは,II:4例,IIIa:1例,IIIb:3例,IV:6例であり,組織型は分化型腺癌主体が4例,粘液癌主体が10例,膀胱,前立腺,膣などの他臓器浸潤を伴うものは6例であった.骨盤内臓全摘4例,腹会陰式直腸切断術4例,腹仙骨式直腸切断術1例,後方骨盤全摘1例,大腸亜全摘術1例,直腸切除術1例,姑息的手術2例.手術成績は,他臓器合併切除例の平均手術時間は732.8分,平均出血量は6141.7gであり,会陰部の再建を要した症例は2例であった.偶発診断例を除く12症例で術後化学療法ないし化学放射線療法を施行したものの,現在までに8例が死亡している.また,死亡例の術後平均生存期間は29.5ヶ月である.【結語】CD癌化例では,外科的治療に至った際に既に他臓器浸潤を伴うことが多いために手術侵襲が大きく,かつ予後はきわめて不良である.早期診断法の確立が急務である.
索引用語 クローン病, 癌