セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(クローン病4) |
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タイトル | 消P-443:当院におけるクローン病に対するアダリムマブの治療効果の検討 |
演者 | 中村 淳(東海大・消化器内科) |
共同演者 | 鈴木 孝良(東海大・消化器内科), 仁品 玲子(東海大・消化器内科), 中島 貴之(東海大・消化器内科), 藤澤 美亜(東海大・消化器内科), 内田 哲史(東海大・消化器内科), 湯原 宏樹(東海大・消化器内科), 小池 潤(東海大・消化器内科), 五十嵐 宗喜(東海大・消化器内科), 峯 徹哉(東海大・消化器内科) |
抄録 | 【目的】クローン病に対する2番目の生物学的製剤として,2010年に本邦においてもアダリムマブが保険収載された.その治療効果を検討した報告もいくつか見られているが,当院でのクローン病患者に対するアダリムマブの有効性について検討した.【方法】当院において2011年1月以降アダリムマブを使用したクローン病患者26例について,臨床的活動度 Crohn’s Disease Activity Index(CDAI)・CRP・Albの推移について評価し,CDAI 150未満を寛解としてその寛解率を検討した.【成績】症例数は26例,性別は男性21名 女性5名,病型は小腸型6例・大腸型3例・小腸大腸型17例であった.12例と約半数に手術歴が認められた.また瘻孔形成のあるものは内瘻1例のみであった.肛門病変は9例に認められた.CDAIの初回平均値は141.0±79.18,内訳は寛解(<150) 13例,軽症(150~220) 6例,中等症(220~300) 3例,重症(300~450) 1例,劇症(>450) なしであった.CDAIは4週後,8週後,半年後で有意な改善を認めた.寛解率は4週後77.27%,8週後90.48%,半年後86.67%,1年後91.67%であった.CRPの初回平均値は1.1±1.268mg/dlでCRP陽性(0.2以上)であったものは18例と約7割であった.CRPは投与開始4週後,8週後において有意に低下した.またAlbについては4週後において有意に上昇を認めた.アダリムマブの自己注射率は80.8%で25例が投与継続可能であった.【結論】クローン病に対するアダリムマブの投与は,寛解導入・寛解維持に関して有効な治療戦略と考えられた.ほぼ全例自己注射可能であり,忍容性も良好であったが,今後長期成績についての検討が必要と思われた. |
索引用語 | クローン病, アダリムマブ |