セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(潰瘍性大腸炎4)

タイトル 消P-469:

重症・劇症潰瘍性大腸炎に対するインフリキシマブ・タクロリムスの短期治療成績

演者 石田 哲也(大分赤十字病院・消化器内科)
共同演者 上尾 哲也(大分赤十字病院・消化器内科), 永松 秀康(大分赤十字病院・消化器内科), 高橋 健(大分赤十字病院・消化器内科), 成田 竜一(大分赤十字病院・消化器内科), 占部 正喜(大分赤十字病院・消化器内科), 柳井 優香(大分赤十字病院・消化器内科), 都甲 和美(大分赤十字病院・消化器内科)
抄録 [目的] 劇症・重症,ステロイド依存例・抵抗例の潰瘍性大腸炎(UC)治療にはインフリキシマブ(IFX),タクロリムス(TAC),シクロスポリンなどが用いられるがその位置づけは明確でない.当科において劇症・重症UC患者に対する短期の治療成績を遡及的にまとめ,IFXとTACで比較ので報告する[対象と方法] 対象は2004年9月から2012年12月までの間にIFXまたはTACが投与された劇症・重症の潰瘍性大腸炎患者35例.平均年齢47.1歳,男性26例,女性9例,平均罹病期間51.6ヶ月,全大腸炎型23例/左側大腸炎型9例/直腸炎型3例,ステロイドの反応性はステロイド依存:14例/ステロイド抵抗:16例/naïve:5例.IFXは5mg/kgを0,2,6週に投与,TACは血中トラフ濃度10-20ng/mlを目標に経口投与した.臨床効果はmodified Truelove-Witts severity index(MTWSI)を用い投与後8週目に評価した.[成績] 寛解率:IFX vs TAC: 38.9%(7/18) vs 41.2%(7/14),有効率: 55.6%(10/18) vs 58.8%(10/17),手術回避率: 77.8%(14/18) vs 58.8%(10/17),副作用: 0(0/18)% vs 11.8(2/17)%[考案] 難治性UC患者の治療においてIFXとTACに治療成績に差を認めなかった.
索引用語 潰瘍性大腸炎, 免疫調節剤