セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(潰瘍性大腸炎5)

タイトル 消P-476:

当院における潰瘍性大腸炎に対するタクロリムス投与の治療成績

演者 小林 泰輔(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科)
共同演者 加藤 真吾(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 可児 和仁(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 大塚 武史(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 細見 英里子(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 山口 菜緒美(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 高橋 正朋(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 原田 舞子(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 林 健次郎(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 平井 紗弥可(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 長船 靖代(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 知念 克哉(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 宮城 直也(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 石田 周幸(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 櫻田 智也(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 山本 龍一(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 大野 志乃(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 名越 澄子(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科), 屋嘉比 康治(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科)
抄録 【目的】当院で経験した潰瘍性大腸炎に対するタクロリムス投与例についてretrospectiveに検討した.【対象】2009年9月から2013年1月までの難治性潰瘍性大腸炎17人,延べ21例について検討した.【結果】男:女=14:7.平均年齢41歳(19-84歳).平均罹病期間6.3年.平均観察期間18.8カ月(6-36カ月).重症11:中等症10.ステロイド依存性10:抵抗性9:ナイーブ2.全大腸炎型15:左側結腸炎型6.初回発作型4:再燃寛解型14:慢性持続型3.投与前CAIは平均12.9点.通常投与群13:急速飽和群8.目標トラフレベル到達日数(通常投与群:平均10.8日,急速飽和群:平均8.8日).3ヶ月後の寛解率は65%(13/20例),有効率は70%(14/20例).有害事象は延べ13/21例(腎障害2例,敗血症3例,軽度肝障害4例,CMV腸炎1例,偽膜性腸炎1例,リンパ球減少1例,振戦1例).3ヶ月後に寛解導入できた13例の経過は,寛解維持46%(6/13例),再燃 46% (6/13例),Colitic cancerのため手術8%(1/13例)であった.再燃した6例の治療は,TAC2例,PSL2例,IFX1例,手術1例であった.無効4例の治療は手術3例,IFX1例であった.【結語】TACの寛解導入は,急速飽和の方が導入日数を短縮でき,安全性も問題なかった.しかし,寛解導入後再燃率が高く,今後,維持療法の検討が必要であると思われた.
索引用語 タクロリムス, 潰瘍性大腸炎