セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(潰瘍性大腸炎6)

タイトル 消P-482:

潰瘍性大腸炎患者における血清マトリックスメタロプロテイナーゼ-3の疾患活動性マーカーとしての有用性の検討

演者 川島 耕作(島根大・2内科)
共同演者 石原 俊治(島根大・2内科), 園山 浩紀(島根大・2内科), 多田 育賢(島根大・2内科), 岡 明彦(島根大・2内科), 楠 龍策(島根大・2内科), 福庭 暢彦(島根大・2内科), 大嶋 直樹(島根大・2内科), 結城 崇史(島根大・光学医療診療部), 木下 芳一(島根大・2内科)
抄録 【目的】潰瘍性大腸炎患者の腸管炎症局所でマトリックスメタロプロテイナーゼ-3(MMP-3)の発現亢進が報告されているが,血清MMP-3濃度に関する詳細な検討は行われていない.今回潰瘍性大腸炎患者における血清MMP-3の疾患活動性マーカーとしての有用性を検討した.【方法】2012年3月以降,当院通院中の潰瘍性大腸炎患者を対象とした.来院時にRachmilwitz’s clinical activity index(CAI)を算出し,血清MMP-3,高感度CRPを同時に測定した.なお血清MMP-3の基準値は,男性121ng/ml以下,女性59.7ng/ml以下とした.【結果】解析可能であった症例は,男性38人(47.60±18.43歳),女性29人(46.17±18.50歳)であり,合計263回(3.93回/人)で血液検査が行われた.血清MMP-3は男性平均165.26±151.23ng/ml,女性平均52.18±21.65ng/mlであり,男性で有意に高値であった.血清MMP-3とCRPとの相関係数は0.13(P=0.03)であり,相関を認めなかった.血清MMP-3とCAIの相関係数は0.30(P<0.001)であり,弱いながら有意な相関を認めた.一方,CRPとCAIの相関係数0.42(P<0.001)であり,有意な相関を認めた.【結論】現段階の解析では,潰瘍性大腸炎の疾患活動性マーカーとしては,血清MMP-3はCRPよりも劣性であった.現在は血清MMP-3の臨床的意義を前向きに検討しており,症例数を増やし,内視鏡スコアを検討項目に加え,統計学的な解析を加えて報告する.
索引用語 潰瘍性大腸炎, MMP-3