セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(治療(化学療法2)) |
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タイトル | 消P-534:高齢者大腸癌に対する術後補助化学療法 |
演者 | 村田 幸平(市立吹田市民病院・外科) |
共同演者 | 岡村 修(市立吹田市民病院・外科), 和田 佑馬(市立吹田市民病院・外科), 加藤 亮(市立吹田市民病院・外科), 牧野 俊一郎(市立吹田市民病院・外科), 西垣 貴彦(市立吹田市民病院・外科), 大和田 善之(市立吹田市民病院・外科), 岡田 一幸(市立吹田市民病院・外科), 福地 成晃(市立吹田市民病院・外科), 戎井 力(市立吹田市民病院・外科), 衣田 誠克(市立吹田市民病院・外科) |
抄録 | はじめに:当院で行われた高齢者ステージ3大腸癌に対する補助化学療法の実態をレトロスペクティブに検討した.方法:2007年から2011年の5年間に手術されたステージ3大腸癌35例の術後補助療法の状況を検討.結果:35例の内訳は男性14例,女性21例. 年齢の中央値は80歳(76-89).IIIa 23例,III b12例.10例(28.6%)は,本人希望や,認知症を含む全身状態の低下で,補助化学療法が行えず.4例は開始したが,2コース以内で有害事象のため中止となった.スタディー参加10例,スタディー参加拒否1例,参加できるスタディーなしが24例であった.補助療法を開始した25例の内容は,UFT/LV 10例(うちスタディー参加2例,以下同様),Cape 8例(2例),UFT/PSK 4例(3例),UFT単剤 2例(2例),TS-1 1例 (1例)であった.注射薬による補助療法はなかった.25例中12例が予定された治療を完遂.1例はUFT/PSKから肝機能障害にて5FU/LVに変更し計6ヶ月投与.完遂率はUFT/LVは7例(70%),Capeは2例(25%)であった.再発や,介護者の事情等以外の薬剤による有害事象で中止した症例はUFT/LVで2例(20%,食思不振,口内炎各1例),Capeで5例(63%,HFS 3例,血小板減少,高ビリルビン血症各1例)であった.結語:高齢者に対する補助化学療法は,有害事象に対する細心の注意が必要である.特に内服薬では,コンプライアンスが悪いケースも予想されるが,逆に,有害事象が出ても内服し続けるケースも散見されるため,開始時に家族も含めて十分な指導を行うことが重要である.いったん有害事象が出ると高齢者の場合減量して再開することには抵抗があり,特に初回投与は1週おきのチェック等,詳細な観察が必要であろう. |
索引用語 | 術後補助化学療法, 高齢者 |