セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(治療(化学療法2)) |
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タイトル | 消P-537:炎症性腸疾患に対するインフリキシマブ治療の投与速度短縮の安全性と有効性 |
演者 | 菊地 秀昌(東邦大医療センター佐倉病院・内科) |
共同演者 | 佐々木 大樹(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 勝俣 雅夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 宮村 美幸(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 岩佐 亮太(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 古川 竜一(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 曽野 浩治(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 長村 愛作(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 中村 健太郎(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 青木 博(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 吉松 安嗣(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 津田 裕紀子(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 竹内 健(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 高田 伸夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 鈴木 康夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科) |
抄録 | 【目的】インフリキシマブ(IFX)は2002年に本邦でクローン病に対して承認をうけ,2時間以上の投与時間で投与されてきた.2012年5月より,初回から6週の投与で,投与時反応が認められなければ,4回目の投与以降,点滴時間を短縮することが認められた.IBDにおいて点滴時間の短縮による,安全性と有効性を検証した.【方法】2012年6月以降,IFXの2時間投与を5回以上受けて投与時反応の既往のないクローン病(CD;24例),潰瘍性大腸炎(UC;10例)患者のうち,投与時間短縮を希望しインフォームドコンセントが得られた患者に短縮時間投与を実施した.生理的食塩水250mlに溶解したIFXを120分から60分間投与に短縮した.【成績】CD;男性18例,女性6例,平均年齢30.1歳,罹病期間平均94.0か月,IFX平均投与期間47.9か月,IFX回数28.75回,IFX投与量5.76mg/kg,併用薬として5-ASA(平均2867mg),免疫調節薬2例,PSL併用はなかった.UC;男性6例,女性4例,平均年齢42.7歳,罹病期間平均139.3か月,IFX平均投与期間28.6か月,IFX回数13.1回,IFX投与量5.90mg/kg,併用薬として5-ASA(平均3644mg),免疫調節薬の使用例はなく,PSL1例であった.短縮時間投与法の患者において新たな有害反応の報告はなく,短縮時間投与前からの皮疹(毛嚢炎)を2例に認めた.2時間投与に戻した患者はなく,中止に至った患者もなかった.CDにおいては短時間投与にした6か月後のCDAI67.8(2時間投与時は59.0),UCにおいてはCAI(partial Mayo score)1.7(2時間投与時の1.7)とほぼ同様であった.【結論】IFXの点滴短縮時間投与法は炎症性腸疾患患者において新たな有害事象発生は認めず症例の選択により2時間投与時と同等で安全性,有効性は変わらないことが示唆された. |
索引用語 | IFX, 炎症性腸疾患 |