セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(機能性疾患) |
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タイトル | 消P-543:下痢型過敏性腸症候群患者におけるラモセトロンの服用状況調査 |
演者 | 鈴木 英雄(筑波大附属病院・光学医療診療部) |
共同演者 | 奈良坂 俊明(筑波大附属病院・光学医療診療部), 溝上 裕士(筑波大附属病院・光学医療診療部), 金子 剛(筑波大大学院・消化器病態医学), 森脇 俊和(筑波大大学院・消化器病態医学), 遠藤 慎治(筑波大大学院・消化器病態医学), 松井 裕史(筑波大大学院・消化器病態医学), 谷中 昭典(筑波大大学院・消化器病態医学), 兵頭 一之介(筑波大大学院・消化器病態医学), 大森 敏秀(大森敏秀胃腸科クリニック), 船山 夏子(ふなやま内科クリニック), 杉谷 武彦(杉谷メディカルクリニック), 新澤 岳(研究学園クリニック) |
抄録 | 【目的】下痢型過敏性腸症候群患者にはセロトニン拮抗剤であるラモセトロンが広く使用されているが,実地臨床における服用状況に関する調査はない.今回,我々はラモセトロンの服用状況を調査し,最適な使用法を調査することを目的とした.【方法】対象は外来にて下痢型過敏性腸症候群の診断を受けた男性患者20名.最近1カ月のラモセトロンの服用状況により,A連用群,B頓用群,C使用中止群,に分けた.各群にアンケートを行い,服用前後の便形状(ブリストルスケールによるスコア),1日の排便回数を調査した.【成績】対象者の平均年齢は43歳(範囲14歳~65歳).A群は10名,B群は8名,C群は2名であった.全体での服用前後の値は便形状が平均5.8から4.0,排便回数は平均4.3から2.1といずれも改善していた.A群ではそれぞれ5.8から3.9,5から2.1,B群ではそれぞれ5.1から3.8,4.1から2.7と同等の改善率であった.頓用の理由は連用だと便秘になってしまうからと答えた割合が最も多かった.【結論】少数例での検討ではあるが,ラモセトロンは連用と頓用でほぼ同等の効果が得られていることが分かった.連用で便秘になる患者には頓用でも十分効果を期待でき,患者ごとに適切な服薬法を指導していくことで症状をうまくコントロールすることが重要である. |
索引用語 | 過敏性腸症候群, ラモセトロン |