セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(症例報告)

タイトル 消P-549:

S状結腸に認めた良性線維芽細胞性ポリープと考えられた一例

演者 松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科)
共同演者 赤松 拓司(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 籔内 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 野口 未央(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 東 俊二郎(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 太田 彩貴子(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 信岡 未由(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 三上 貴生(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 岩上 裕吉(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 津田 喬之(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 三長 孝輔(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 李 宗南(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 中村 文保(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 谷口 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 中谷 泰樹(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 瀬田 剛史(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 浦井 俊二(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 上野山 義人(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科)
抄録 症例は65歳の男性.スクリーニングで行った下部消化管内視鏡検査にてS状結腸AVよりpull 20cmの部位に淡黄色調のなだらかな小隆起性病変を認めた.肉眼的には表面平滑であり特徴的な所見も乏しい事から粘膜下腫瘍を呈する疾患が第一に考えられた.局所注射にてlifting良好となったためEMR施行した.肉眼的には完全切除されており標本でも腫瘍の露出は認めなかった.病理検査では粘膜内に異型の乏しい紡錐形細胞の増加がみられ陰窩の減少を伴っていた.様々な鑑別疾患があがったが免疫染色も追加し精査を行った.最終診断として良性線維芽細胞性ポリープと診断し,病理学的にも完全切除できていたと判断した.本疾患は下部消化管内視鏡検査のスクリーニングで偶発的に認める個発性の良性病変である.良性線維芽細胞性ポリープは,2004年に初めて用いられた比較的新しい呼称でありこれまでに本邦では報告が無い.しかしその認知度が高まるにつれ,今後報告が増える可能性があると思われたため若干の文献的考察を踏まえ報告する.
索引用語 良性線維芽細胞性ポリープ, 大腸ポリープ