| セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸（症例報告） |
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| タイトル | 消P-550：当院での原発性虫垂癌の検討 |
| 演者 | 小川 雅生（ベルランド総合病院・外科） |
| 共同演者 | 今川 敦夫（ベルランド総合病院・外科）, 大場 一輝（ベルランド総合病院・外科）, 川崎 誠康（ベルランド総合病院・外科）, 堀井 勝彦（ベルランド総合病院・外科）, 亀山 雅男（ベルランド総合病院・外科）, 米田 玄一郎（ベルランド総合病院・病理診断科）, 吉村 道子（ベルランド総合病院・病理診断科） |
| 抄録 | 【はじめに】原発性虫垂癌は消化管悪性腫瘍の中でも比較的まれな疾患であり，標準術式や有効な化学療法に関する報告が少ないのが現状である．今回われわれは，当院で手術を施行した原発性虫垂癌について検討した．【対象】2007年1月から2012年12月までに当院で手術を施行した大腸癌のうち，原発性虫垂癌と診断した症例とした．【結果】同時期の大腸癌手術症例768例のうち，原発性虫垂癌は6例（0.8％）であった．性別は男性2例，女性4例で平均年齢は71.7歳（54～83歳）であった．初発症状は右下腹部痛が3例，下血が2例，無症状が1例であった．術前虫垂癌と診断したものは2例で，他の2例は回盲部腫瘍，1例は盲腸癌，1例は膿瘍形成を伴った虫垂炎と診断した．術前腫瘍マーカーはCEA高値が2例，CA19-9高値が3例であった．術式の内訳は開腹下右半結腸切除術が1例，開腹下回盲部切除術が2例，腹腔鏡下回盲部切除術が3例であり，3例にD3郭清を施行していた．組織型は粘液癌が3例，高分化型腺癌＋粘液癌が1例，中分化型腺癌が1例，卵環細胞癌が1例であり，病理組織学的深達度はSS：2例，SE：3例，SI：1例ですべてがSS以深であった．2例にリンパ節転移を認め，病期はII期が4例，IIIb期が1例，IV期が1例であった．3例は無再発生存中であるも，1例は術後13カ月後に原病死し，残り2例は術後それぞれ17カ月，19ヶ月後に他病死した．【結語】原発性虫垂癌は発見時には進行していることが多く，一般的に予後不良といわれている．しかし長期生存例も散見され，今後症例の集積による治療方針の確立が必要と考え，若干の文献的考察とともに報告する． |
| 索引用語 | 虫垂癌, 治療方針 |