セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(その他3) |
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タイトル | 消P-567:教室における消化器疾患に対する単孔式腹腔鏡下手術の位置づけ |
演者 | 渡辺 誠(昭和大・消化器・一般外科) |
共同演者 | 村上 雅彦(昭和大・消化器・一般外科), 吉澤 宋大(昭和大・消化器・一般外科), 茂木 健太郎(昭和大・消化器・一般外科), 山下 剛史(昭和大・消化器・一般外科), 大中 徹(昭和大・消化器・一般外科), 山田 宏輔(昭和大・消化器・一般外科), 松井 伸朗(昭和大・消化器・一般外科), 山崎 公靖(昭和大・消化器・一般外科), 藤森 聡(昭和大・消化器・一般外科), 大塚 耕司(昭和大・消化器・一般外科), 榎並 延太(昭和大・消化器・一般外科), 青木 武士(昭和大・消化器・一般外科), 加藤 貴史(昭和大・消化器・一般外科) |
抄録 | 【はじめに】消化器疾患に対して教室で単孔式腹腔鏡下手術(単孔)が導入されてから3年が経過した.【目的】消化器疾患に対する単孔の現状を検討し,教室における単孔の位置づけについて考察する.【結果】教室での単孔の特色はSILSポート+ストレートデバイスを基本とし,3次元的可動域を考慮した鉗子操作にて行っていることである.2012年10月現在88例に施行した.内訳は胆嚢23例,胃2例,右側結腸55例,横行結腸2例,S状結腸1例,肝1例,虫垂4例であった.単孔のみでの完遂率は虫垂が100%,次いで右側結腸が87.5%,胆嚢が65.2%であった.右側結腸でアシストポートを追加した症例は全例,術者の左手鉗子用であった.胆嚢は細径鉗子を用いた症例が2例,助手用のアシストポート追加が5例であった.胃,S状結腸は全例アシスト用に1ポートか2ポート追加した.尚,右側結腸以外の臓器の手術時期は2010年がピークで,最近では単孔のほとんどが右側結腸であった.【結論】胃,右側結腸以外の大腸,肝に関しては現時点では単孔のみでは困難な場合が多く,reduced port surgeryの枠組みで発展していくことが予想される.アシストポートを必要としない狭義の単孔が可能なのは現状では胆嚢,右側結腸,虫垂である.しかしながら胆嚢,虫垂は創の大きさ,コストを考慮するとSILSポートを用いる単孔のメリットは低く,現時点では右側結腸が単孔の最も良い適応であると考えられた. |
索引用語 | 消化器疾患, 単孔式腹腔鏡下手術 |