セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(その他4)

タイトル 消P-574:

当院における急性虫垂炎の検討 ー保存的治療と外科的治療の比較ー

演者 栗原 直人(練馬総合病院・外科)
共同演者 浅田 祐介(練馬総合病院・外科), 市原 明子(練馬総合病院・外科), 松浦 芳文(練馬総合病院・外科), 井上 聡(練馬総合病院・外科), 飯田 修平(練馬総合病院・外科)
抄録 急性虫垂炎は急性腹症中最も頻度が高い疾患である.救急患者として来院し,内科および外科で初診後,保存的治療および外科的治療が行われる.今回,急性虫垂炎と診断した症例について検討したので報告する.2006年から2012年に当院で急性虫垂炎と診断された341症例を対象とした.平均年齢は37.8±17.7歳(8-102),男女比は186:145,他の医療機関からの紹介率は34.3%(117/341例),救急搬送例は69例であった.保存的治療は50.1%(172/341例),外科的手術は49.9%(169/341例)であり,虫垂切除術160例,回盲部切除例9例であった.平均在院日数は保存的治療6.0±2.2日,虫垂切除術8.7±2.8日,回盲部切除術14.2±3.1日であった.一方,保存的治癒後,虫垂炎が再発して手術施行した症例は12症例みとめられた.再発手術症例では穿孔は認めず,患者が急性虫垂炎を経験しているため,症状発現から受診,診断・治療まで順調に経過したことが予想される.術後経過は良好であった.急性虫垂炎に対する最近の文献的考察を加えて報告する.
索引用語 急性虫垂炎, 保存的治療