セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

その他(医療総合2)

タイトル 消P-594:

当大学NSTの現況と問題点

演者 高須 直樹(山形大・1外科)
共同演者 渡邊 利広(山形大・1外科), 佐藤 剛司(山形大・消化器内科), 柏倉 美幸(山形大附属病院・栄養管理部), 丘 龍祥(山形大附属病院・薬剤部), 大泉 美喜(山形大附属病院・看護部), 吉田 智子(山形大附属病院・看護部), 升川 和子(山形大附属病院・看護部), 水谷 雅臣(公立置賜総合病院・外科), 木村 理(山形大・1外科)
抄録 【現況】当大学附属病院は病床数637床のDPC対象病院であり,JSPEN,JCNTのNST稼働施設認定施設,NST専門療法士の実地修練教育施設となっている.当院のNSTは病院長直属であり,PPM-3のシステムを取っている.NSTのChairmanとして当科教授がチームを統括し,コアメンバーは外科医2名,内科医1名,看護師3名,管理栄養士1名,薬剤師1名,臨床検査技師1名から構成されている.各病棟にリンクナース,病棟管理栄養士,病棟薬剤師1名ずつ配置されている. 主治医から依頼があった患者さんに対してNSTが介入することが原則である.状況に応じては,リンクナースが主治医にNST依頼を勧める場合もある. NSTの回診はコアメンバーと週1回金曜日に1時間かけて行っている.昨年4月よりあらたに内科医1名がコアメンバーに加わり,依頼が多い場合は火曜日にも回診を追加している. 勉強会は2か月に一回開催し,院内講師による講義および症例報告を行っている.年1回は研究会を開催し,県内の各施設よりの演題発表と外部からの講師の講演会を開催している.また,NST専門療法士の実地修練教育施設として研修生を年間平均2~3人受け入れている. 昨年秋にディレクターであった外科医師が転勤したが,以前からコアメンバーである管理栄養士や薬剤師に支えられてスムーズな業務引き継ぎがなされており,PPMとしてうまく機能していると考えられた.【問題点】1.急性期病院であるために病状が落ち着くと転院してしまう症例が多く,NSTが短期間しか関与できない症例が多い.2.専従の人員が確保できず,NST加算が算定できないでいる.3.以上の理由でスタッフのモチベーションを維持することが難しくなることがある.4.言語聴覚士や理学療法士,小児科などの関係が弱い.【結語】現在結びつきが弱い部門との関係を強化し,スタッフのモチベーションを維持してゆくことが重要と考えられた.
索引用語 NST, 栄養管理