セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)その他(医療総合2) |
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タイトル | 消P-595:急性期から回復期及び亜急性病棟へ転棟した患者の栄養管理について |
演者 | 藤田 篤代(中江病院・内科) |
共同演者 | 中路 幸之助(中江病院・内科), 松山 健次(中江病院・内科), 神津 知永(中江病院・内科), 本多 俊裕(中江病院・内科), 加藤 寛正(中江病院・内科), 巽 陽一(中江病院・内科), 熊本 光孝(中江病院・内科), 中江 遵義(中江病院・内科), 中江 聡(中江病院・内科) |
抄録 | (目的)当院は急性期病棟,亜急性期病棟,回復期病棟を併せもつ民間病院である.急性期でのNST介入症例の検討は多く見られるが介入終了後の経過についての検討はほとんど見うけない.そこでわれわれは急性期NST介入終了症例のうち亜急性期及び回復期病棟患者へ転棟した症例の経過を検討した.(対象と方法)平成24年1月1日から12月31日までNST介入を行った125例のうち亜急性期に転棟した7例,回復期に転棟した12例の計19例についてNST介入期間,BMI,食形態,基礎疾患,Alb,Hb,総コレステロール,中性脂肪について検討した.データ欠損例を除く12例に関しては転棟前後のAlb,Hb,総コレステロール,中性脂肪についても比較検討した.(成績)基礎疾患は亜急性期病棟では骨折が2名,肺炎後が1名,心不全が1名,肺気腫が1名,尿路感染が1名,腸炎が1名,回復期病棟では骨折後6名,肺炎後が4名,脳梗塞が2名であった.NST介入期間は亜急性期への転棟症例が平均30.1日で回復期への転棟症例は平均11.9日あった.BMIは平均18.6とやせが見られた.食形態は転棟時経口摂取が13名,経管栄養が5名,高カロリー輸液が1名であり転棟後退院時まで食形態の変更はなかった.転棟前後の平均値はそれぞれalb2.48,2.7mg/dl,Hb10.0,10.3g/dl,TG93.6,80.3mg/dl,TC133.8,133.2mg/dlであった.(結論)急性期でNST介入した症例はalb低値でやせており栄養状態不良であった.転棟後は食形態の変化はほとんどなく急性期で行われた治療がそのまま継続的に行われていた.転棟前後でも栄養不良状態が持続していた.今後は急性期から亜急性及び病棟へ転棟後も引き続き栄養管理が必要であると考えられた. |
索引用語 | NST, 栄養管理 |