セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)その他1 |
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タイトル | 消P-611:日本紅斑熱―岡山発症全5例の検討― |
演者 | 川上 万里(岡山済生会総合病院・肝臓病センター) |
共同演者 | 川口 憲二(赤磐医師会病院・内科), 清水 壽一郎(大杉病院・内科), 足立 卓哉(岡山済生会総合病院・肝臓病センター), 藤岡 真一(岡山済生会総合病院・肝臓病センター), 大澤 俊哉(岡山済生会総合病院・肝臓病センター), 糸島 達也(岡山済生会総合病院・肝臓病センター) |
抄録 | 「日本紅斑熱」はマダニを介して感染するリケッチア症のひとつで,山間部での発症が多いといわれている.早期の治療導入により完治するが,導入が遅れると重症化し,時に致死する. 岡山県では2009年以降5例の日本紅斑熱が確認されている.うち重症化を2例に認め,特殊治療を要した.一例は旅行先での感染と考えられ,三主徴のうち「刺し口」が疑われた.いずれも市中総合病院に収容され,初診からミノサイクリン導入までに3日以上を要していた.早期に診断加療された3例のうち2例は「刺し口」を欠いていたが,いずれも地方病院で速やかに治療が導入された. 本疾患の診断には「野山への立入り」の問診が一助となるなど,地域性の強い疾患である.当県での発症例を顧みて医療者の認識にも地域差があることが示唆され,注意喚起が幅広い医療機関と多科にわたり要すると考えられた. |
索引用語 | 日本紅斑熱, 地域 |