セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

その他2

タイトル 消P-614:

当院におけるビスホスホネート製剤内服例の検討

演者 石川 一郎(東京女子医大・消化器病センター)
共同演者 山本 果奈(東京女子医大・消化器病センター), 岸野 真衣子(東京女子医大・消化器病センター), 小西 洋之(東京女子医大・消化器病センター), 中村 真一(東京女子医大・消化器病センター), 白鳥 敬子(東京女子医大・消化器病センター)
抄録 目的)ビスホスホネート製剤(BP製剤)は高齢化社会を背景に内服例が増加している.また,当院ではステロイド薬内服例も多く,二次性骨粗鬆症予防に対しての内服例も散見される.しかし,副作用として消化管障害が指摘されており,当院におけるBP製剤の現況について検討した.方法)BP製剤を3ヵ月以上服用し,上部消化管内視鏡検査を施行した74例.食道所見と胃十二指腸所見,抗血栓薬・NSAIDsの有無,酸分泌抑制薬の有無にわけて,Fスケールの各種スコアと比較検討した.結果)性別は全例女性,平均年齢は70.0±11.4歳.BP製剤はアレンドロネート46例,リセドロネート22例,ミノドロン酸6例.Fスケール総スコアの全体スコア8.7±7.8点,酸逆流関連症状スコア4.6±4.4点,運動不全症状スコア4.1±4.3点.食道所見は逆流性食道炎grade N+M群,grade A~D群,剥離性食道炎などの特殊群の3群とした.全体スコアはN+M群8点,A~D群12.8点,特殊群13.5点.A~D群は酸逆流関連症状スコアの割合が高く,特殊群は運動不全症状スコアの割合が高かった.胃十二指腸所見は潰瘍の有無とし,潰瘍あり群は運動不全症状スコアの割合が高かった.粘膜障害を認めた症例の抗血栓薬やNSAIDsなどの併用割合は80%で,Fスケールは併用群が7.9点,非併用群が9.9点.酸分泌抑制薬の併用割合は60.8%で,Fスケールは併用群が7.7点,非併用群が9.4点.考察)逆流性食道炎以外の食道障害を有する症例や,胃十二指腸潰瘍を認めた群において運動不全症状スコアの割合が高く,消化管運動機能の低下が薬剤の停滞を長引かせていることが粘膜障害や症状を悪化させている可能性があった.抗血栓薬やNSAIDsなどの併用で粘膜障害の発生率が高くなる可能性はあったが,必ずしもFスケールスコアは高値ではなく,自覚症状は乏しかった.消化管障害の既往のある症例や消化管運動機能低下が疑われる症例,消化管粘膜障害の副作用を有する併用薬の内服時は注意すべきである.
索引用語 ビスホスホネート製剤, 粘膜障害