セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)その他2 |
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タイトル | 消P-619:当科における消化管異物の検討 |
演者 | 小泉 忠史(北海道社会保険病院) |
共同演者 | 馬場 英(北海道社会保険病院), 定岡 邦昌(北海道社会保険病院), 古家 乾(北海道社会保険病院), 関谷 千尋(北海道社会保険病院) |
抄録 | 【目的】当科を受診した消化管異物患者における男女間の年齢差,原因別の年齢差,異物の原因,部位の内訳について明らかにすることを目的とした.【対象】2005年1月から2013年1月までの間に消化管異物において当科を受診した123名,130例を対象とした.【結果】男女比は 67名:56名(73例:57例)であった.平均年齢は全体で62.6±19.6歳(0-92歳),男性は56.9±21.9歳,女性では70.0±13.2歳と女性の方が高齢である傾向が認められた.異物の原因の内訳は,アニサキスが43例(33.1%)と最多であり,PTPシートが26例(20.0%),食物が19例(14.6%),骨が16例(12.3%)と続いた.それ以外のおはじき,電池など26例(20.0%)をその他としてまとめた.各々の平均年齢はアニサキス群が56.7歳,PTPシート群が73.3歳,食物群が71.3歳,骨群が69.7歳,その他の群が51.1歳であった.PTPシート群,食物群,骨群ではアニサキス群,その他の群に比べ平均年齢が高い傾向が認められた.異物の存在部位は食道が43.1%,胃が50.0%,小腸が2.3%,大腸が3.8%であった【まとめ】当科の消化管異物症例ではアニサキス症が最多であり,若年者も含め幅広い年齢層で見られた.PTP誤飲,食物の消化管の閉塞,骨の誤飲は高齢者に多く認められた.食物による消化管閉塞の症例では,食道術後,悪性腫瘍などによる狭窄が背景にある場合に多く,それが平均年齢の高い原因の一つと考えられた. |
索引用語 | 消化管異物, アニサキス |