セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-ESD1 |
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タイトル | 内P-1:エソメプラゾールのESD後潰瘍治癒効果 |
演者 | 大久保 正明(藤田保健衛生大・消化管内科) |
共同演者 | 柴田 知行(藤田保健衛生大・消化管内科), 田原 智満(藤田保健衛生大・消化管内科), 河村 知彦(藤田保健衛生大・消化管内科), 中井 遥(藤田保健衛生大・消化管内科), 大森 崇史(藤田保健衛生大・消化管内科), 城代 康貴(藤田保健衛生大・消化管内科), 生野 浩和(藤田保健衛生大・消化管内科), 市川 裕一朗(藤田保健衛生大・消化管内科), 小村 成臣(藤田保健衛生大・消化管内科), 米村 穣(藤田保健衛生大・消化管内科), 釜谷 明美(藤田保健衛生大・消化管内科), 丸山 尚子(藤田保健衛生大・消化管内科), 鎌野 俊彰(藤田保健衛生大・消化管内科), 石塚 隆充(藤田保健衛生大・消化管内科), 中川 義仁(藤田保健衛生大・消化管内科), 長坂 光夫(藤田保健衛生大・消化管内科), 中村 正克(金沢医大・消化器内科), 有沢 富康(金沢医大・消化器内科), 平田 一郎(藤田保健衛生大・消化管内科) |
抄録 | 【背景・目的】ESD後の人工潰瘍に対するプロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用期間に関して幾つかの報告がなされていが, PPI 2週間(以下w)投与に関しては,殆ど検討されていない.また新規PPIであるエソメプラゾール(以下EPZ)の胃ESD後の人工潰瘍の治療率に与える影響については明らかになっていない.今回我々は早期胃腫瘍患者を対象にESD後の人工潰瘍に対するEPZ2w投与及び4w投与群を設定し,潰瘍の縮小率に差を認めるか検討した.【方法】早期胃癌に対しESDを実施した患者33名を無作為にEPZ2w+レバミピド8w群とEPZ4w+レバミピド8w群に分け8w後の潰瘍治癒率につき比較した.またEPZ両群の潰瘍治癒に対する有効性を確認するため,過去に当科で使用した他のPPI(ランソプラゾール: LPZまたはラベプラゾール: RPZ)4w+レバミピド8w群との比較も施行した.【結果】解析象症例はEPZ2w投与群16例,EPZ4w投与群17例,LPZ+レバミピド群79例がRPZ+レバミピド群44例を含む全156症例であり,その4群間に,性別,年齢,病変部位,腫瘍径,肉眼形態,進達度,組織型,切除時間に差を認めなかった.穿孔・後出血の頻度にも差を認めなかった.術後1wにおける潰瘍縮小率に関しては4群それぞれ23%/32%/31%/20%であり,LPZ+レバミピド群がRPZ+レバミピド群に比し有意に上回っており(p=0.039),EPZ4w投与群がRPZ+レバミピド群に比し高い傾向を認めた(p=0.0689).一方,術後8wでは全群99%以上の縮小率であり差を認めなかった(p>0.21).潰瘍のStageに関しては,術後4wの時点で75%の症例がH2 stage以上であり,術後4w,8wともに4群間で内訳に差を認めなかった(p=0.48, p=0.65).【結論】EPZはESD後の人工潰瘍治癒に対し有効であり2w投与でも有意な合併症はなく,安全に使用できると考えられた. |
索引用語 | ESD, エソメプラゾール |