セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-ESD5 |
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タイトル | 内P-25:胃ESD後の潰瘍治癒遅延をきたす因子の検討 |
演者 | 岩崎 哲也(国立大阪医療センター・消化器科) |
共同演者 | 由雄 敏之(国立大阪医療センター・消化器科), 木村 圭一(国立大阪医療センター・消化器科), 杉本 彩(国立大阪医療センター・消化器科), 日比野 賢嗣(国立大阪医療センター・消化器科), 坂根 貞嗣(国立大阪医療センター・消化器科), 田村 猛(国立大阪医療センター・消化器科), 田中 絵里(国立大阪医療センター・消化器科), 岩崎 竜一朗(国立大阪医療センター・消化器科), 長谷川 裕子(国立大阪医療センター・消化器科), 榊原 祐子(国立大阪医療センター・消化器科), 外山 隆(国立大阪医療センター・消化器科), 中水流 正一(国立大阪医療センター・消化器科), 石田 永(国立大阪医療センター・消化器科), 三田 英治(国立大阪医療センター・消化器科) |
抄録 | 【目的】当院では胃腫瘍に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)を施行後8週時点で潰瘍治癒の有無を確認しているが,瘢痕化していない症例もしばしば見られる.今回我々は,胃腫瘍に対するESD後潰瘍の治癒遅延をきたす因子の検討を行った.【方法】2009年4月から2012年10月までに胃腫瘍性病変に対しESDを施行し,かつESD施行後56±2日目で上部消化管内視鏡検査を施行した93症例112病変を対象とした.ESD施行後より全例オメプラゾール40mg/日の点滴投与を2日間施行した後,ラベプラゾール20mg/日の8週投与を行い,8週後の潰瘍を崎田分類に従い評価した.検討した因子は年齢,性,BMI,病変の部位,腫瘍面積,切除標本面積,ESD施行前のCRP及びAlb値.これらの因子が潰瘍治癒遅延に影響を及ぼすかどうかを検討した.【成績】男性66症例,女性27症例であり,平均年齢は72.4歳であった.病変部位はU 18例,M 54例,L 40例であった.ESD施行後からフォロー内視鏡までは平均55.9±0.6日であり,8週後の潰瘍はH1 8病変,H2 30病変,S1 58病変,S2 16病変であった.上記因子について単変量解析を行ったところ,高齢及び切除標本面積の大きな病変は潰瘍治癒遅延をきたしやすかった.またU及びL領域はM領域に比して有意に潰瘍治癒しにくかった(OR,3.41;95% CI,1.47-7.88,p<0.05).これらの因子で多変量解析を行ったところ,年齢(p=0.013),病変の部位(p=0.003),切除標本面積(p=0.001)はいずれも有意差を認め,互いに独立した因子であった.【結論】高齢,切除標本面積の大きな病変及びU/L領域の病変は潰瘍治癒遅延をきたしやすいことが示唆された. |
索引用語 | ESD, 潰瘍治癒 |