セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-ESD5 |
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タイトル | 内P-26:当院における早期胃癌ESD非治癒切除症例の検討 |
演者 | 好士 大介(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科) |
共同演者 | 水野 滋章(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 春田 明子(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 大山 恭平(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 川島 志布子(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 中村 由紀(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 堀内 裕太(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 上原 俊樹(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 徳弘 直紀(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 佐藤 秀樹(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 原澤 尚登(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 宇野 昭毅(社会保険横浜中央病院), 松井 輝明(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科), 森山 光彦(日本大板橋病院・消化器・肝臓内科) |
抄録 | 【目的】当院での早期胃癌ESD非治癒切除症例の追加外科切除および予後につき検討した.【方法】2005年3月~2012年12月までに早期胃癌に対し当院でESDを施行した300症例のうち非治癒切除と判定された39症例を対象に,ESD後の病理,追加外科切除または経過観察となった要因,予後について検討した.【結果】非治癒切除39症例のうち9例(23.0%)に追加外科切除が施行された.追加外科切除を選択した要因として,【1】ly,v,VM少なくとも1つが陽性【2】SM2以深【3】未分化型+腫瘍径20mm以上が挙げられた.9例のうち術後病理結果が確認できた8例では,癌の遺残を認めた症例が2例(0-IIc,28mm,tub1>tub2,pT1b(sm1),ly(+),v(-),HM1,VM0/0-IIc,24mm,por1+tub2,pT1a,ly(-),v(-),HM0,VM0),リンパ節転移を認めた症例が2例(0-IIa,15mm,tub1,pT1b(sm2),ly(+),v(+),HM0,VM0/0-IIa+IIc,20mm,tub1,pT1b(sm2),ly(+),v(-),HM0,VM0)であった.残りの30例は経過観察となっていた.観察期間中,再発や他臓器転移を認めた症例はなかった.【考察】リンパ節転移を認めた症例はいずれも胃癌治療ガイドラインの追加外科切除を必須とする非治癒切除症例であり,ガイドラインに則った非治癒切除例の治療方針の決定は妥当と考えられた.しかし,追加切除で癌を認めなかった症例や手術を選択せず経過観察となった症例でも再発・他臓器転移を認めていないことから,追加外科切除必須の条件のさらなる検討および治療方針の決定に関して十分なインフォームド・コンセントが必要である. |
索引用語 | 非治癒切除, 追加外科切除 |