セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-ESD偶発症2 |
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タイトル | 内P-37:早期胃癌に対する内視鏡治療後の後出血に関する危険因子の検討 |
演者 | 鈴木 瑞人(北里大東病院・消化器内科) |
共同演者 | 田辺 聡(北里大東病院・消化器内科), 石戸 謙次(北里大東病院・消化器内科), 樋口 勝彦(北里大東病院・消化器内科), 佐々木 徹(北里大東病院・消化器内科), 堅田 親利(北里大東病院・消化器内科), 東 瑞智(北里大東病院・消化器内科), 成毛 哲(北里大東病院・消化器内科), 金 明哲(北里大東病院・消化器内科), 小泉 和三郎(北里大東病院・消化器内科) |
抄録 | 【背景】早期胃癌に対する内視鏡治療後の後出血は偶発症の1つとして重要である.今回,当院における後出血の危険因子について検討した.【対象】2002年9月から2012年12月まで当院で早期胃癌に対して内視鏡治療を施行した1339症例1598病変(EMR14症例15病変,ESD1325症例1583病変)を対象とした.当院ではESD翌日に内視鏡検査を施行する事を基本としている.後出血は,吐下血のため緊急内視鏡を施行した場合,輸血,内視鏡的に止血処置を有する場合(Forrest1a,1b)と定義した.臨床病理学的特徴として年齢,性別,病変部位,残胃/胃管再建の有無,瘢痕,組織型,肉眼型,適応条件,標本径,治療時間,血液透析療法(HD)の有無,抗血栓療法の有無,内視鏡治療の手技(EMR/ESD)について検討した.【結果】後出血は90症例98病変(6.7%)に認め,年齢中央値72歳(45-85歳),男性73症例/女性17症例,病変部位はU/M/L=22病変/34病変/41病変,残胃・胃管再建の有り/無し=1症例/89症例,瘢痕有り/無し=14病変/84病変,組織型は分化型/未分化型=89病変/9病変,肉眼型は隆起型/平坦・陥凹型=33病変/65病変,適応条件はガイドライン病変/適応拡大+適応外病変=37病変/61病変,治療時間中央値99分(15-318分),HD有り/無し=4症例/86症例,抗血栓療法有り/無し=22症例/68症例,EMR0症例/ESD98病変であった.単変量解析では組織型,標本径,治療時間,HD,抗血栓療法で有意差を認め,多変量解析ではHDが最も後出血の危険因子である事がわかった.【結語】早期胃癌に対する内視鏡治療は,HD患者では治療後の後出血に十分注意する必要があり,他の内視鏡治療を含めた治療方針を検討する必要がある. |
索引用語 | ESD, 後出血 |