セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-ESD治療成績2

タイトル 内P-53:

早期胃癌に対するESD後追加切除のリンパ節転移率についての検討

演者 奥薗 徹(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター)
共同演者 三島 利之(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 青木 隼人(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 二瓶 公佑(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 橋本 林太朗(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 西条 勇哉(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 中條 恵一郎(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 濱本 英剛(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 水野 浩志(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 宮下 祐介(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 高橋 佳之(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 羽根田 晃(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 佐藤 俊(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 三宅 直人(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 松田 知己(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 石橋 潤一(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 中堀 昌人(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター), 長南 明道(仙台厚生病院・消化器内視鏡センター)
抄録 【背景・目的】ESDの治療件数の増加に伴い,ESD後の病理結果で適応外病変と判明する症例も増加している.しかし,ESDを施行した適応外病変のリンパ節転移率は明らかではなく,臨床の場では追加手術の要否に迷うことも少なくない.そこで適応外病変と診断された症例の追加手術のリンパ節転移率および適応外病変で経過観察を行った症例の遺残・再発率を検討した
【対象・方法】2004年11月から2012年12月までに当科にてESDで一括切除された早期胃癌1501症例1866病変のうち,適応外症例は149例であった.このうち追加手術を行った67例および追加手術を希望されなかった82例のうち36ヶ月以上経過を追えた31例を対象とした.これらを対象に,年齢,腫瘍径,組織型,深達度,脈管侵襲の有無,ULの有無別の割合,追加手術例のリンパ節転移率,経過観察例の再発率を検討した.
【結果】1.追加手術を行った 78例:平均年齢 70.0 歳,平均腫瘍径 25.9mm,分化型:未分化型 94%:6%,深達度:M:SM1:SM2 18:14:68(%),脈管侵襲陽性 74%,UL 17%,リンパ節転移率6.4%(N0 73例.N1 5例).脈管侵襲陰性の17例はすべてリンパ節転移は陰性であった.脈管侵襲陽性の59例のリンパ節転移陽性率は5.9%であった.リンパ節転移のあった5例はいずれも分化型,SM2,脈管侵襲陽性であった.
2.適応外病変で36ヶ月以上経過を追った 31例:平均年齢 71.5 歳,平均腫瘍径 28.0mm,分化型:未分化型 64%:36%,深達度:M:SM1:SM2 48:35:16(%),脈管侵襲陽性 13%,UL 35%,リンパ節転移・再発率 0%.
【結論】脈管侵襲陰性例についてはリンパ節転移例がなく,適応を拡大できる可能性が示唆された.
索引用語 胃ESD, 適応外病変