セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-ESDトレーニング |
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タイトル | 内P-67:ESD初学者を対象としたハンズオントレーニングセミナーの試み |
演者 | 後藤 修(慶應義塾大・腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門) |
共同演者 | 樋口 勝彦(北里大・消化器内科), 佐々木 基(慶應義塾大・腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門), 石居 公之(慶應義塾大・腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門), 堀井 城一朗(慶應義塾大・腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門), 浦岡 俊夫(慶應義塾大・腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門), 石戸 謙次(北里大・消化器内科), 佐々木 徹(北里大・消化器内科), 東 瑞智(北里大・消化器内科), 前畑 忠輝(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科), 田辺 聡(北里大・消化器内科), 矢作 直久(慶應義塾大・腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門) |
抄録 | 【目的】安全で確実なESDを行うためには熟練した内視鏡技術が必要である.今回,手技の効果的な取得を目的として,ESD初学者を対象としたハンズオントレーニングセミナーを開催し,その満足度についてアンケート調査を行った. 【方法】「平成24年度がんプロフェッショナル養成基盤事業」の一環として,当大学医学部腫瘍センター内実験室において2013年1月~3月に計3回ESDハンズオントレーニングセミナーを開催した.上記事業関連6施設よりtraineeを募集し,ブタ切除胃2個と生体ブタ2頭にそれぞれ3-4名のtraineeと1名のtrainerがつく形で一回につき約5時間のトレーニングを行った.各traineeが切除胃と生体胃それぞれ1病変ずつ,各30分で切除することを目安とし,病変の大きさや部位はtrainerが各人の経験を加味して設定した.高周波ナイフはデュアルナイフ,フックナイフ,ITナイフ2から自由に選択することとした.各セミナー終了後にアンケート調査を行い,各モデルの有用性(1. 全く有意義でない~5. 非常に有意義),1人あたりのトレーニング時間 (1. 非常に短い~5. 非常に長い)および胃1個に配置される人数(1. 非常に少ない~5. 非常に多い)について5段階で評価した. 【結果】述べ42名のtrainee(卒後5.5年目,内視鏡経験3.5年,週当たりEGD/TCS14.4/5.6件,上部/下部ESD経験数6.1/0.4件[いずれも平均])が参加した.切除胃および生体胃に対する満足度はともに5,1人あたりの時間の満足度は2.8,配置人数の満足度は3.0(いずれも平均)であった. 【結論】ブタ切除胃および生体ブタを用いた上記方法によるトレーニングは概ね満足度の高いものであった.今後はセミナー終了後の臨床例におけるトレーニング効果に関する検討が望まれる. |
索引用語 | ESD, トレーニング |