セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-IEE2

タイトル 内P-74:

平坦隆起性病変におけるNBI併用拡大観察を用いた胃腺腫と胃癌の鑑別に関する検討

演者 野中 敬(横浜市立大附属病院・消化器内科)
共同演者 関野 雄典(横浜市立大附属病院・消化器内科), 飯田 洋(横浜市立大附属病院・消化器内科), 遠藤 宏樹(横浜市立大附属病院・消化器内科), 古出 智子(横浜市立大附属病院・消化器内科), 高橋 宏和(横浜市立大附属病院・消化器内科), 後藤 英司(横浜市立大・医学教育学), 前田 慎(横浜市立大附属病院・消化器内科), 中島 淳(横浜市立大附属病院・消化器内科), 稲森 正彦(横浜市立大附属病院・消化器内科DELIMITER横浜市立大附属病院・臨床研修センター)
抄録 【目的】平坦隆起性病変において胃腺腫と胃癌を鑑別しうるNBI併用拡大観察所見やその有用性の報告は十分とは言えない.本検討では胃腺腫と胃癌を鑑別するNBI併用拡大観察所見の抽出と通常光観察における鑑別診断とを比較した.【方法】当大学消化器内科にて診断された胃腺腫または胃腺癌の内,内視鏡的切除された平坦隆起性病変を対象に,通常光観察所見とNBI併用拡大観察所見を回顧的に検討した.【成績】病変106例中,胃腺腫22例,胃癌84例であった.胃腺腫と胃癌を鑑別しうる通常光観察所見として発赤,陥凹が有意な所見であった.NBI併用拡大観察所見として,微細血管構築像と表面微細構造とをVS classification systemに則って検討し,NBI陽性所見が胃腺腫と胃癌の鑑別に有用であった.【結論】内視鏡的切除によって診断が得られた平坦隆起性病変を対象としてNBI併用拡大観察所見を回顧的に検討した.NBI併用拡大観察所見とその有用性に関して,報告されている文献的考察を加えて検討した.
索引用語 胃癌, 平坦隆起性病変