セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-IEE2

タイトル 内P-76:

早期胃癌範囲診断におけるレーザー内視鏡,Blue Laser Imagingの有効性~NBIとの比較検討~

演者 鈴木 拓人(千葉県がんセンター・内視鏡科)
共同演者 原 太郎(千葉県がんセンター・内視鏡科), 北川 善康(千葉県がんセンター・消化器内科), 喜多 絵美里(千葉県がんセンター・消化器内科), 中村 奈海(千葉県がんセンター・消化器内科), 相馬 寧(千葉県がんセンター・消化器内科), 須藤 研太郎(千葉県がんセンター・消化器内科), 中村 和貴(千葉県がんセンター・消化器内科), 三梨 桂子(千葉県がんセンター・消化器内科), 廣中 秀一(千葉県がんセンター・消化器内科), 傳田 忠道(千葉県がんセンター・消化器内科), 山口 武人(千葉県がんセンター・消化器内科), 滝口 伸浩(千葉県がんセンター・消化器外科)
抄録 【目的】早期胃癌範囲診断におけるNBI拡大観察の有用性についてはこれまでに報告されている.近年使用可能となったレーザー内視鏡は2種類のレーザー光を光源としており,従来のキセノンを光源とする内視鏡装置と比べ,明るく高解像度の画像描出が可能である.また本装置のBlue Laser Imaging(以下BLI)という狭帯域観察モードは,これまでの狭帯域観察をはるかにしのぐ明るさ,明瞭さを有す.今回我々は早期胃癌範囲診断におけるBLI拡大観察の有用性をNBIと比較し検討した.【対象と方法】対象は早期胃癌でESD予定の患者15名.ESD前日にレーザー内視鏡,BLI拡大観察下に癌周囲3mm外側にAPCにてマーキングを行い,治療当日はNBI拡大観察にて必要時はマーキングを修正し,ESDを施行する.ESD後病理結果にて範囲診断の正診率につき検討した.【結果】15例全例で範囲診断は正診であった.NBIによるマーキング修正を要した症例は認めなかった.【考察】BLI拡大観察はNBI同様,早期胃癌の範囲診断に有用であった.さらにNBIと異なり,遠景での検査が可能であり,病変全体をみながらのマーキングが可能であることからも,手技的にも容易であった.今後さらなる症例の蓄積により,NBIとの相違点も含めて,BLIの有用性につき検討していきたい.
索引用語 レーザー内視鏡, BLI