セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-SMT3

タイトル 内P-97:

消化管粘膜下腫瘍(SMT)に対する粘膜切開直視下生検の検討

演者 俵谷 伸(秋田大・消化器内科)
共同演者 神 万里夫(秋田大・消化器内科), 松橋 保(秋田大・消化器内科), 大場 麗奈(秋田大・消化器内科), 畠山 夏美(秋田大・消化器内科), 小泉 重仁(秋田大・消化器内科), 小野地 研吾(秋田大・消化器内科), 沢口 昌亨(秋田大・消化器内科), 渡部 昇(秋田大・消化器内科), 真嶋 浩聡(秋田大・消化器内科), 大西 洋英(秋田大・消化器内科)
抄録 【背景・目的】消化管粘膜下腫瘍(SMT)の診断においてEUS-FNAによる診断の有用性が多数報告されている.一方でEUS-FNAでは免疫組織染色を実施するための十分な組織が採取できない場合や,胃SMTでは病変部位,サイズにより穿刺自体が困難な例,食道SMTでは周囲臓器穿刺の危険があるなどの問題が挙げられる.またEUS-FNAに必要な機器を導入している施設が少ないのも課題の一つである.近年,SMTの診断技術として粘膜切開直視下生検が報告されており,今回我々は自施設での同手技の有用性について検討した.【方法】2011年8月から2013年1月に消化管SMTに対して粘膜切開直視下生検が施行された7症例(食道2例,胃4例,直腸1例)に対し,腫瘍径,施行時間,生検個数,腫瘍組織採取率(腫瘍組織が含まれた生検個数/全生検個数),偶発症の有無を検討した.【成績】全例で粘膜切開直視下生検にて病理組織診断がついており,診断の内訳は食道平滑筋種1例,食道非乾酪性類上皮細胞性肉芽種1例,胃GIST3例,胃平滑筋種1例,転移性直腸癌1例であった.腫瘍長径の平均は44.3mm.平均施行時間は29.6分,平均生検個数は6.9個,腫瘍組織採取率は95.8%であった.偶発症はコントロール可能であった術中出血2例以外は認めなかった.【結論】SMTに対する粘膜切開直視下生検は病変部位や大きさにかかわらず,安全かつ確実な生検法と考えられる.
索引用語 消化管粘膜下腫瘍, 粘膜切開直視下生検