| セッション情報 |
ポスターセッション(消化器内視鏡学会)
胃-PEG1
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| タイトル |
内P-119：当院における経皮的内視鏡的胃瘻造設術（PEG）例の検討
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| 演者 |
川村 百合加（名古屋市立東部医療センター・消化器内科） |
| 共同演者 |
伊藤 恵介（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 佐橋 秀典（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 荒木 幸子（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 浅野 剛（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 北川 美香（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 西牧 亜奈（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 今井 宗憲（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 田中 義人（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 長谷川 千尋（名古屋市立東部医療センター・消化器内科）, 川合 孝（名古屋市立東部医療センター・消化器内科） |
| 抄録 |
【目的】PEGは何らかの原因で経口摂取が困難な患者に対し確実な栄養補給経路を確保するために行われる手技であり広く普及している．今回我々は安全で確実なPEG施行のためPEG後在院死亡例と退院例の比較と造設方法別合併症につき後方視的に検討した．【方法】対象は2008年1月～2012年12月の5年間に施行した症例の内PEG不成功例，癌症例を除外した324例（男性159例，女性165例，44～101才，平均83.2才）．pull法(P法)248例はカンガルーTMPEGキット（20G COVIDIEN社），seldinger法(S法)76例は鮒田式II，エンドビブPEGキット（24G Boston社）で造設した．【結果】在院死亡例は54例（16.6％），退院例は270例（83.4％）であった．在院死亡例の基礎疾患は脳血管障害26例（48.1％），誤嚥性肺炎11例（20.4％），認知症8例（14.8％），神経変性疾患5例（9.2％）であったが，その比率に退院例との有意差は無かった．PEG前のTP，Alb，Hb, CRP, Creの平均値は（在院死亡例：退院例）それぞれ6.18±0.7：6.17±0.9，2.71±0.5：2.46±0.5，11.12±1.2：10.40±1.7，1.41±2.0：4.13±3.5，0.68±0.4：0.81±0.4であり在院死亡例でAlb, Hbが有意に低値であった（p＜0.01）．造設方法別の合併症は［P法：S法］において肺炎［２例（0.008%）：0例］，腹膜炎［７例（0.028%）：0例］，出血［0例：2例（0.026%）］，バンパー埋没［２例（0.008％）：0例］でP法には腹膜炎，バンパー埋没が多く， S法には出血が多い傾向にあった．【考察】当院でのPEG施行例の16.6％は在院死亡していたが退院例と比較し基礎疾患に有意差はなかった．また，在院死亡例はAlb, Hbが低く，低Alb血症，貧血の症例には注意が必要であると考えられた．造設方法別の合併症はP法で腹膜炎が多くS法は出血が多い傾向にあった．ただし，出血例はいずれも導入初期の症例でありS法はより合併症の少ない方法と考えられた． |
| 索引用語 |
PEG, 合併症 |
