セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-PEG2

タイトル 内P-126:

当院における経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の検討

演者 篠永 卓郎(国保日高総合病院・1内科)
共同演者 松谷 泰好(国保日高総合病院・1内科), 寺杣 智志(国保日高総合病院・1内科), 川西 幸貴(国保日高総合病院・1内科), 井畑 裕三子(国保日高総合病院・1内科), 西川 泉(国保日高総合病院・1内科), 加藤 順(和歌山県立医大・2内科), 東 克彦(国保日高総合病院・1内科), 一瀬 雅夫(和歌山県立医大・2内科)
抄録 【目的】高齢化社会と医療の進歩に伴い経皮内視鏡的胃瘻造設術(以下PEG)への関心が高まっている.PEG施行の判断をするうえでPEG造設後の予後および予後不良因子を把握することは大切である.今回,当院でのPEG造設症例について検討をおこなった.【方法】2007年1月から2012年12月までに当院でPEG造設した126例(男性59例,女性67例),平均年齢78.9歳(男性75.3歳,女性82.1歳)を対象とした.PEGはPull法で実施した.【成績】基礎疾患は,脳梗塞 45例 ,認知症 27例,脳出血 23例,パーキンソン症候群 10例,誤嚥性肺炎 8例 ,脳挫傷 5例,脳腫瘍 3例,他,咽頭癌,頸部腫瘍等であった.PEG造設後の合併症は事故抜去17例,バンパー埋没症候群6例,接触性胃潰瘍4例,チューブ閉塞2例であった.転帰は軽快退院が76例,転院37例,死亡退院が11例であった.PEG造設後30日の生存率は95.2%,PEG造設後1年生存率は66.7%であり,死因として肺炎29例,脳梗塞2例,下肢壊疽からの敗血症2例,他,心筋梗塞,咽頭癌等であった.予後因子はCRP,血清Alb値であった.【結論】PEG造設後の死因の多くは肺炎であることから,肺炎の危険性を見極める必要があること,血清Alb 値やCRPがPEG造設後の生存率に影響するという結果から,術前の栄養状態や感染状況の把握が重要である.
索引用語 PEG, 予後