セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-PEG工夫

タイトル 内P-134:

胃食道逆流検出のための胃瘻造影法-その安全性および半固形化による胃食道逆流抑制の検討―

演者 清水 敦哉(済生会松阪総合病院・内科)
共同演者 村松 博士(清田病院・消化器科), 倉 敏郎(町立長沼病院・内科(消化器内科)), 坂田 隆(石巻専修大)
抄録 【背景】胃瘻造設(PEG)後の胃食道逆流の確認に胃瘻造影が施行されているがその検討は十分ではない.【目的】PEG後に胃瘻造影を行い半固形化造影剤がどの程度胃食道逆流を抑制するかまたその安全性について検討した.【対象と方法】同意が得られたPEG症例72例を無作為割付により36例を液体先行群,36例を半固形化先行群に分類し,液体先行群はPEG後1日目に液体造影剤を,2日目に半固形化造影剤の投与を行い,半固形化先行群はその逆とした.液体造影剤はガストログラフィン100mlと水100mlで作製,半固形化造影剤(6000mPa・s)はガストログラフィン100mlと水50mlにイージーゲル1袋を混ぜ200mlに作製した.造影剤を仰臥位で注入,胃食道逆流の有無を1分間観察した.胃食道逆流を認めた場合,ただちに上半身の挙上を行った.【成績】基準を満たした66例(液体先行群32例,半固形先行群34例)で検討を行った.胃食道逆流を認めた症例は66例中36例(55%)で,18例が液体造影剤のみ,7例が半固形化造影剤のみ,11例が液体・半固形化共に逆流を認めた.検査順序の検討では1日目と2日目で胃食道逆流の発生頻度に差はみられなかった.液体造影剤では66例中29例(44%)に逆流を認めたが,半固形化造影剤では66例中18例(27%)と有意(P=0.043)に低率であった.胃食道逆流を認めた症例36例中19例(53%)に食道裂孔ヘルニアを伴っていたが,逆流のない30例では裂孔ヘルニア4例(13%)と有意(P=0.002)に低率であった.検査は安全に実施された.【考察】6000mPa・sの粘度をもつ半固形化造影剤は液体造影剤に比べ有意に胃食道逆流を抑制した.今回の胃瘻造影法により逆流発生の状況を確認でき,適切な栄養剤を決定する上で意義のある検査と思われた.
索引用語 胃瘻造影, 半固形化