セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-検査工夫

タイトル 内P-140:

ドライタイプ内視鏡曇り止めスポンジの使用経験

演者 堀 伸一郎(国立四国がんセンター・消化器内科)
共同演者 西出 憲史(国立四国がんセンター・消化器内科), 松本 俊彦(国立四国がんセンター・消化器内科), 浅木 彰則(国立四国がんセンター・消化器内科), 梶原 猛史(国立四国がんセンター・消化器内科), 仁科 智裕(国立四国がんセンター・消化器内科), 灘野 成人(国立四国がんセンター・消化器内科), 谷水 正人(国立四国がんセンター・消化器内科)
抄録 【はじめに】ESDは早期消化管癌の治療として重要な役割を果たすようになってきた.ESD施行時に,問題点に一つとして内視鏡のレンズ面に付着した付着した汚れによって視野が悪化し,内視鏡を抜去してレンズ面を洗浄ことを余儀なくされることがある.我々は,腹腔鏡手術で使用される内視鏡で使用されドライタイプ内視鏡曇り止めスポンジに着目し,これをESDに使用する機会を得たので報告する.【方法】胃ESD施行時に,内視鏡先端にドライタイプ内視鏡曇り止めスポンジ(商品名 Dr.Fog)を用いて曇りを止める処置を行った.ESDは既報のとおり施行した.ドライタイプ内視鏡曇り止めスポンジを使用した連続31症例と使用しなかった28症例で治療成績を検討した.【結果】内視鏡抜去平均回数(使用時0.5回 非使用時1.1回),治療時間中央値(使用時84分,非使用時76分),全症例で一括切除した.曇り止めスポンジ使用が原因と思われる偶発症は認めなかった.統計学的には内視鏡抜去回数は,曇り止めスポンジの使用の有無で差はなかった.【結論】ドライタイプ内視鏡曇り止めスポンジの使用の有無で内視鏡抜去回数や治療効果に差は認められなかったが,内視鏡抜去回数は少なく,視野も使用時の方がよい印象があった.今後も検討を行いたい.
索引用語 ESD, ドライタイプ内視鏡曇り止めスポンジ