抄録 |
【目的】以前より当センターではオプションとして血液によるピロリ抗体検査を行ってきた.H25年2月21日より胃炎にも保険適応となり,積極的に治療勧奨する時代となり,受診者のどれくらいが,検査や治療を行っているか,また当センターでのピロリ抗体は定性の為,偽陰性ばかりでなく偽陽性に関しても留意が必要と思われ,その現状を把握する必要性が出てきた.【方法】対象は胃内視鏡受検者に対し,内視鏡検査前の問診時に1)ピロリ菌検査の有無,2)その結果(陰性/陽性),3)陽性の場合の治療の有無,4)治療の結果(除菌成功/不成功/未確認)を付け加えて行った.また,胃内視鏡上のピロリ菌の有無の判定を(+):陽性と判断,(-):陰性と判断,(±):判定困難の3段階に分けて行った.【成績】表:参照【結論】胃内視鏡受検者の半数以上がピロリ菌検査を受けていること,陽性の場合,60%は治療を受けていることは,ピロリ菌に関しての認知度が高いと思われる.ピロリ抗体の場合,従来から認識されてはいるが,偽陰性が胃内視鏡上ではあるが約10%程度が予想さた.また,胃内視鏡上(-)と判断しても抗体陽性(偽陽性?)が意外と多いと認識する必要があると思われた. |