セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-検診2

タイトル 内P-154:

人間ドックにおける任意型胃癌内視鏡検診の有効性

演者 和田 正浩(真木病院・内視鏡内科)
共同演者 三浦 義正(自治医大・消化器内科), 藤田 欣一(真木病院・外科)
抄録 【目的】人間ドック胃癌内視鏡検診の現状から,妥当性や今後の展望を検討した.【方法】内視鏡検診を導入した2006年5月から2011年12月までに発見された胃癌を検討した.【成績】受診者は13730人(男性:女性=8615:5115)で,延べ検査数は34234件であった.胃癌発見率は0.53%(73/13730)で,男性0.64%(55/8615),女性0.35%(18/5115)であった.胃癌発見時年齢は,男性60.2歳,女性55.2歳であった.早期胃癌率は95.8%(70/73)であった.進行度(規約第14版)は,IAが91.8%(67/73),IBが5.5%(4/73),IIAが1.4%(1/73),IVが1.4%(1/73)であった.初回検査での胃癌発見(A群)は30例で,経過観察検査(B群)での発見は43例であった.胃癌治療は,内視鏡治療が54.8%(40/73;A群46.7%(14/30),B群60.5%(26/43)),手術が43.8%(32/73;A群50%(15/30),B群39.5%(17/43)),化学療法が1.4%(1/73;A群3.3%(1/30),B群0%(0/43))であった.年齢別胃癌発見率は表の通りだが,特記事項として,40歳未満女性の胃癌発見率は0.73%(3/412)であった.【結論】早期胃癌率や内視鏡治療率が高く,当院人間ドック胃癌内視鏡検診の有効性は高かった.年齢や性別に関わらず一定の頻度で胃癌が発見され,年齢や性別のみでの差別化は困難と考えた.
索引用語 胃癌, 内視鏡検診