セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-検診3

タイトル 内P-159:

ドック胃内視鏡検診発見胃癌の受診歴による特徴

演者 山口 和也(ちば県民保健予防財団・総合健診センター)
共同演者 三橋 佳苗(ちば県民保健予防財団・総合健診センター), 中川 由紀(ちば県民保健予防財団・総合健診センター), 林 学(ちば県民保健予防財団・総合健診センター)
抄録 【目的】ドック胃内視鏡検診発見胃癌の受診歴による特徴を明らかにする.
【方法】2006年4月から2012年3月までの6年間で,当財団ドック胃内視鏡検診において発見された胃癌31例を,受診歴,進行度,組織型,治療法について検討した.
【結果】2006年4月から2012年3月までの6年間で,当財団ドック胃内視鏡検診を受診したのべ8267名のうち発見された癌は30例.癌発見率は0.36%であった.癌の進行度の内訳は,早期胃癌24例,進行胃癌6例であった.早期胃癌24例のうち18例は粘膜内癌であり,15例は内視鏡的粘膜下層剥離術を受けた.内視鏡受診歴で分類すると,逐年内視鏡検診受診者は14例であった.進行度の内訳は,早期胃癌13例,進行胃癌1例であった.非逐年内視鏡検診受診者は16例であった.進行度の内訳は,早期胃癌11例,進行胃癌5例であった.非逐年内視鏡受診者に対し,逐年内視鏡受診者は早期胃癌の割合が高かった.逐年内視鏡受診者の中で,発見時進行癌であった癌の組織型は未分化癌であった.
【結語】救命可能なうちに癌を発見するという目的からは内視鏡検診においても逐年受診が望ましい.
索引用語 胃内視鏡検診, 胃癌