セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-抗血栓薬1 |
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タイトル | 内P-163:当院における新抗血栓薬ガイドライン導入後の胃ESDの検討 |
演者 | 河相 直樹(大阪警察病院・内科) |
共同演者 | 景山 宏之(大阪警察病院・内科), 村田 真衣子(大阪警察病院・内科), 山口 真二郎(大阪警察病院・内科), 佐藤 克彦(大阪警察病院・内科), 姫野 愛子(大阪警察病院・内科), 妻野 恵理(大阪警察病院・内科), 占部 真貴子(大阪警察病院・内科), 楠本 侑弘(大阪警察病院・内科), 須田 貴広(大阪警察病院・内科), 堀江 真以(大阪警察病院・内科), 大嶋 太郎(大阪警察病院・内科), 宇田 創(大阪警察病院・内科), 宮竹 英希(大阪警察病院・内科), 水谷 昌代(大阪警察病院・内科), 岡田 章良(大阪警察病院・内科), 尾下 正秀(大阪警察病院・内科) |
抄録 | 【背景と目的】『抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン』(以下新GL)では出血より血栓症対策を重視している.当院において新GL導入前後の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の短期成績を検討した.【対象と方法】2003年~2013年に胃ESDを施行した722病変から抗血栓薬服用者の179病変(24.8%)を対象とした.抗血栓薬の内訳は,ワーファリン(以下Wa)21,アスピリン64,プレタール13,チエノピリジン系9,その他の抗血小板薬8で,2剤以上は64,ヘパリン化29.新GL前の146病変(旧GL群)では,Wa3日,抗血小板薬7日の休薬後にESD施行,翌日再開した.ヘパリン化は休薬日からESD2日後.新GL後の33病変(新GL群)では新GLを適用した.予定外の止血治療を要したものを後出血とした.検討項目:(1)短期成績:一括切除率,偶発症(後出血・血栓症),(2)抗血栓薬の種類による後出血率.【結果】(1)一括切除率,治療時間,後出血率,血栓症発症率は,旧GL群では95.9%(139/145),8.9%(13/146),0.7%(1/146,脳梗塞),新GL群では100%(33/33),18.2%(6/33),0.0%(0/33)で両群間に有意差はなかった.(2)抗血栓薬別の後出血率は,旧GL群ではWa5.9%(1/17,ヘパリン化5),抗血小板薬単独2.0%(2/99),Wa・抗血小板薬併用14.3%(2/14),抗血小板薬ヘパリン化57.1%(4/7),Wa・抗血小板薬併用ヘパリン化44.4%(4/9)に対して,新GL群ではWa0.0%(0/4),抗血小板薬単剤18.6%(3/16),抗血小板薬2剤以上0.0%(0/8),Wa・抗血小板薬併用60.0%(3/5)であった.【考察】旧GL群と新GL群で短期成績に有意差はなかったが,後者で後出血が高い傾向にあった.後出血率が多かったのは,両群ともに抗血小板薬併用ヘパリン化症例であった.【結語】新抗血栓薬ガイドラインに従った胃ESDは認容可能であることが示唆された. |
索引用語 | 抗血栓薬, 後出血 |