セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-出血2

タイトル 内P-181:

上部消化管内視鏡施行時に胃静脈瘤破裂を呈した1例

演者 山下 和邦(若草第一病院)
共同演者 金森 厚志(若草第一病院), 高月 権治(若草第一病院), 長野 青史(若草第一病院), 米田 頼晃(若草第一病院), 江口 次郎(若草第一病院), 北野 厚生(若草第一病院)
抄録 【症例】68歳男性【既往歴】小児期からB型肝炎を指摘されていたが放置していた.缶ビール(350ml)4本/日【嗜好歴】缶ビール(350ml)4本/日【現病歴・経過】吐下血を主訴に当院に救急搬送された. 来院時は吐血はなく,採血上軽度の貧血を認めた.(血圧122/68mmHg)同日緊急上部内視鏡検査を施行したところ,噴門部直下に孤立性のF3の静脈瘤を有していたが出血はなく,胃内に中等量の凝血塊を有する血液を認めたが,明らかな出血源は認めなかった.十二指腸観察後,噴門部直下から噴出性の出血を認めた(血圧68/52mmHg).噴門部直下に孤立性のF3の静脈瘤にCA(1.0ml)を穿刺注入した. その後,出血は認めなかったため検査を終了した.入院,第3病日に吐血を認めたため,同日緊急上部消化管内視鏡検査を施行した.前回,噴出性出血を呈した同部位から漏出性出血を認めたため,孤立性のF3静脈瘤に再度CA(1.0ml)を穿刺注入し止血した.その後,吐血はなく上部消化管内視鏡検査で胃静脈瘤は改善傾向にあり退院した.【考察・結語】初回の胃カメラ施行時にファイバーの接触により胃静脈瘤の再破裂を呈したと考えられたので報告する.
索引用語 胃静脈瘤破裂, 内視鏡的止血術