セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-腫瘍1

タイトル 内P-182:

胃粘膜下層剥離術(ESD)によって診断しえた胃顆粒細胞腫の1例

演者 山村 匡史(大阪市立大・消化器内科)
共同演者 永見 康明(大阪市立大・消化器内科), 灘谷 祐二(大阪市立大・消化器内科), 大林 倫子(大阪市立大・消化器内科), 岡本 純一(大阪市立大・消化器内科), 加藤 邦洋(大阪市立大・消化器内科), 大南 雅揮(大阪市立大・消化器内科), 福永 周生(大阪市立大・消化器内科), 杉森 聖司(大阪市立大・消化器内科), 谷川 徹也(大阪市立大・消化器内科), 山上 博一(大阪市立大・消化器内科), 斯波 将次(大阪市立大・消化器内科), 渡辺 憲治(大阪市立大・消化器内科), 渡辺 俊雄(大阪市立大・消化器内科), 富永 和作(大阪市立大・消化器内科), 藤原 靖弘(大阪市立大・消化器内科), 荒川 哲男(大阪市立大・消化器内科)
抄録 【症例】40歳女性,【主訴】特記事項なし,【現病歴】検診での上部消化管内視鏡検査で胃噴門部小彎後壁に径10 mm大の粘膜下腫瘍を指摘され,精査目的で当科紹介となった.【経過】当科で施行した超音波内視鏡検査(EUS)では第3層内に存在する12×9 mmの内部均一な低エコー性腫瘤として描出された.鑑別としてはカルチノイドや粘膜筋板由来のGIMT,顆粒細胞腫が考えられた.生検病理組織では異常所見を認めなかったが,EUS-FNAにてClass3であった.EUSでは病変深部に粘膜下層が保たれていたことより,診断的治療目的で内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)を行い,一括切除した.切除標本の病理組織ではPAS染色陽性及び免疫組織染色でS100が陽性であり,胃顆粒細胞腫と診断した.【考察】ESDによって胃顆粒細胞腫と診断しえた1例を経験した.診断のつかない胃粘膜下腫瘍に対して診断的治療目的のESDは有用である可能性があると考えられた.
索引用語 胃顆粒細胞腫, 胃粘膜下層剥離術